社員インタビュー

Interviews

KPMGコンサルティング

最先端技術とビジネスをつなぐコンサルタントとして、クライアントの課題解決に貢献。

Z. L

ビジネスイノベーション部門
Advanced Innovative Technology
シニアコンサルタント
2018年入社

中国出身。日本の大学院で経済学を専攻後、ITベンダーに入社しERP導入エンジニアとして活躍。その後、データアナリストとして物流大手に入社。先端技術を学びながらコンサルタントとしてのスキルを磨きたいとの思いから、KPMGコンサルティングへ入社。趣味はバスケットボール。休日はバスケットボールのゲームを見たあと、午後には所属するサークルでプレーを楽しんでいる。

ビジネスと先端技術の融合 ― 存分に力を発揮できる環境に惹かれて

ITベンダーでエンジニアとしての経験を積む中で、事業を主導する立場に立って、先端IT技術を駆使しながら業務改革に取り組みたいという思いから物流会社にデータアナリストとして転職しました。しかし、転職先の事業会社では、先端技術に触れる機会があまりなく、テクノロジーに精通した人材も不足していました。次第に、そうした環境で技術を磨くことは難しいのではないかと思うようになり、焦りにも似た気持ちから次の転職を考えるようになりました。
次の成長ステージとして、ビジネスと先端技術を融合し業務改革などを推進しているKPMGコンサルティングを選んだのは、私にとってごく自然なことでした。アカデミア出身の方やコンサルティングファーム出身の方など、多様なバックグラウンドを持つ人材が集まっていることも、刺激的な環境に感じました。
私は中国出身のため、これまで日本で働くにあたってハンデに感じることがまったくなかったわけではありません。KPMGコンサルティングに入社する際も、外国籍人材が活躍できる場が整っているか、正直不安もありましたが、入社してすぐにその不安は解消されました。当社には、職位にかかわらず外国籍社員が多く、当然ながら実力を公平に評価してもらえますし、国籍や性別などが昇進の障害となることもありません。誰もが十分に納得できるインクルーシブな環境があると実感しています。

KPMGコンサルティング

ゼロからのスタートで、先端技術を駆使するコンサルタントへ成長

私の所属するAIT(Advanced Innovative Technology)はその名前の通り、ビジネスの成長に向けて、最先端のテクノロジーをいかに活用していくかに取り組み、幅広い知見と柔軟な発想で、既存の枠組みを超えた新しい価値創造を目指していく部署です。テクノロジーを活用したビジネス変革を実現するため、ビジネス上の課題洗い出しや全体像を描くところから、ソリューションとなるテクノロジーを実装し実用化されるまで、一貫した支援を行っていきます。
初めてアサインされたのは、クライアント企業のQ&Aシステムへ自然言語処理技術を導入するプロジェクトで、テクノロジーの実装フェーズから参画しました。その後も、メーカーの技術文書の分析、VR/MRの研究、RegTech(*1)対応など、PoC(*2)フェーズも含めて多くのプロジェクトで経験を積んでいますが、さまざまな分野のテクノロジーがある中、私は一貫して自然言語処理技術に携わっています。
実は、入社当時は自然言語処理に関する知識はまったくなく、ゼロの状態からのスタートでした。先輩社員がおすすめする教科書やサイトを活用したり、オンラインの大学講座で学びつつ、データサイエンスコンペを通じて世界中のコンペティターの解法を吸収、自ら希望して参加したプロジェクトを通じて学ぶなど、座学と実践の両方で知識を蓄えてきました。今では自然言語処理の専門家として胸を張れるまでの成長を感じています。

一方で、ビジネス上の課題解決や変革を実現できなければ、単にテクノロジーを実装できたとしても、コンサルタントである私たちの提供価値はありません。テクノロジー知識の向上だけでなく、これまで経験の浅かったビジネス面においても支援できるコンサルタントとしてスキルを磨く日々です。入社直後は、前職の経験とも近しい、テクノロジー領域のタスクをこなすことで手一杯でした。しかし、それは局所的な課題の解決でしかなく、真の課題にリーチできていないというもどかしさも同時に感じていました。そこで、思考の広がりと深さを意識し、上段にある業務プロセスやビジネス全体の現状課題や対応策をから掘り下げるアプローチで考えるようにしました。ビジネスへの理解も深まったことで、真の課題を追求する手がかりが見え、それらを踏まえた課題解決を提案できるようになってきたと感じています。
KPMGコンサルティングのAITには、私のような技術系出身者もいればビジネスコンサルタントとしての長い経験を積むメンバーなど多様に在籍しますが、それぞれの知見を持ち寄り、ビジネスとテクノロジーを掛け合わせたサービスを支援することに徹底してこだわっています。新しいことへチャレンジする貪欲ささえあれば確実に成長できる、そんな環境がここにはあります。今後に向けては、さらに業界知見やビジネス理解を深め、クライアントの社会価値を高めるソリューションや中長期的なビジネス構想まで提供していけるよう、視座を高く視野を広く考えられるビジネススキルを磨いていきたいと思います。

*1 RegTech:規制を意味するレギュレーション(Regulation)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融分野の複雑な規制にITで対応すること
*2 PoC(Proof of Concept):概念実証を意味するIT用語で、新しい技術やアイディアの実現可能性やそれによって得られる効果を試作段階で検証すること

KPMGコンサルティング KPMGコンサルティング KPMGコンサルティング

テクノロジーはあくまで変革のツール、クライアントファーストで考えることが何より重要

テクノロジーに特化し、深く究めていこうとするデータサイエンティストがいます。一方で、テクノロジーを活用してビジネスの課題を解決しようとするデータサイエンティストもいます。KPMGコンサルティングで活躍できるのは、言うまでもなく後者です。この点については、AITのコンサルタントとして働く中で日々感じています。クライアントのビジネスにおける課題を把握し、その解決のためにどんなテクノロジーが必要か、それを用いてどのような革新的な変化を実現できるのか、そんなふうにテクノロジーを“道具”として活用することがコンサルタントにとっては重要です。
AITはイノベーティブな先端技術をテーマとしたチームではありますが、目的としているのはその技術を使ってクライアントのビジネス変革を促し、成長に貢献することです。いわばオーダーメイドでテクノロジーを使い、個別にソリューションを開発していくわけで、あくまでクライアント基点の技術活用が前提となります。

そこで、大きな力となるのが、当社のセクター部門の存在です。セクターとはクライアントの業界に精通したプロフェッショナルチームのことで、クライアントとのフェイシングも担っています。セクターのコンサルタントは業界独自の事情やトレンドなどに精通しており、我々が先端技術の活用を検討する際の決め手となる重要な情報をもたらしてくれます。どの業界にも特有の事情があり、最適なソリューションを提供するにはその事情を踏まえた上でテクノロジーを活用することが必要です。ある業界で得られた知見を他の業界のプロジェクトに横展開することも多くあり、その際もセクターの持つ知見は我々の大きな武器となります。このように社内の他部署とのコラボレーションを活発に行い、クライアントに価値を提供していく姿勢は当社の特徴の1つだと言えます。実際に、クライアントから「KPMGコンサルティングのおかげ」といった嬉しいコメントをいただくことも多く、私たち自身もクオリティの高さを実感しとても誇らしい気持ちになります。

KPMGコンサルティング

AIと共に新しい未来を創りたい

AIがビジネスを豊かにする一方で、AIは人間の仕事を奪うのではないか、という漠然とした不安を聞くこともあります。人は創造性を持ち、AIは持たないという先入観を持っている方も多いですが、実はAIは過去の知見から学んだ結果を踏まえて予測し、人が意識していないアドバイスをレコメンドすることができるのです。このように、AIが人の創造を豊かにし、人の能力を拡張する世界を目指したいと考えています。AIと人間が”協”存する新しい世界へ向けて道を拓いていく、そんなコンサルタントでありたいと思います。

※記事の記載内容は、インタビュー取材時点のものとなります。