社員インタビュー vol.1
Welcomeback (再入社)
再入社社員インタビュー~キャリアの選択肢として再入社も当たりまえに受け入れられる環境
再入社社員インタビュー~キャリアの選択肢として再入社も当たりまえに受け入れられる環境
KPMGコンサルティングには入社した方が早期にパフォーマンスを発揮できるよう、さまざまな育成の取組みがあります。
新卒社員は入社後どのように学び、自らのキャリアにどう向き合って成長していくのでしょうか。新卒入社1年目、4年目の社員と、人材開発担当者に話を聞きました。
幼稚園からやり始めたサッカーを大学でも続けていて、週3〜4日は練習するサッカー漬けの学生生活を送っていました。
就職活動では、コンサルティング業界に絞って活動しました。自己分析を通じて、自分にとって大事なことは、裁量のある環境、物事を整理する思考力を要する仕事、変化があって飽きない業務内容だとわかったからです。この条件に合致しない業界を選択肢から外していくと、最後に残ったのがコンサルティング業界でした。
なかでもKPMGコンサルティングを選んだ理由は、「人」との相性です。約2週間のインターンシップに参加した際に、チームについてくれたメンターが作り出す雰囲気が自分にマッチしていると感じました。業界に対してクールなイメージがあったのですが、温かみがあって学生を巻き込んで議論を楽しむ雰囲気がとてもいいと思いました。
大学時代はさまざまな仕事を体験してみたいと考え、塾やケーキ屋など10種類ものアルバイトを経験しました。変わったものでは、学校説明会の司会や、1日1000人を相手にランドセルを販売したこともあります。
私も就職活動ではコンサルティング業界に絞っていました。友人から「向いていそう」と言われたことを真に受けてインターンに申し込んだら、思いのほか楽しくて。人と一緒に話し合って仕事を進めていく点や、チームとして成果物をつくり反応が得られることで、自分が何かを作り出している実感が持てることに面白さを感じました。KPMGコンサルティングを選んだのは、自分が働いている姿を一番イメージしやすかったこと、他のコンサルティングファームと比べ少人数なので周りと密にコミュニケーションが取れることが自分に合っていると感じたからです。
幅広い分野を一気に学ぶので大変ですが、それぞれの講座を担当する講師の熱量が高いことが印象的でした。講師はすべて現場でコンサルタントとして働く社員なのですが、依頼されたのでやっている感はまるでなく、熱意をもって教えようという姿勢を感じました。
学びとしては大きく2つありました。1つめは幅広い分野の基礎部分を学べたことです。実務でわからなかったり困ったりしたときに、「あの研修で習ったことだから、あの専門家を頼ればいいかも。あの本を読んでみよう」という当たりをつけられる、困ったときの道標になるような研修でした。2つめはグループワークを通して同期とのつながりができたことです。同期の存在には今でも本当に助けられています。プロジェクトでの悩みを相談すれば、同じ悩み抱えている同期や既にその悩みを乗り越えた同期が見つかります。一緒に解決策を考え、乗り越えた人からアドバイスをもらうことで、同期内で教えあいながらより成長できていると感じます。
入社時研修は2カ月半行い、さまざまな分野の基礎を一気に学び、コンサルティングの基礎力を身につける内容です。ビジネスマナーから思考力を鍛えるもの、ドキュメンテーションスキル、会社法、テクノロジーの基礎、会計基礎など多岐にわたります。レクチャーとともにグループワークやプレゼンテーションの演習機会も複数用意しています。例えば3日間にわたって集中的に論理的思考を学ぶ「論点思考研修」や実際のワークさながらのケーススタディでは、それまでに学んだ知識・スキルの実践と現役コンサルタントによるフィードバックを通して、プロフェッショナルに求められる期待値・レベル感や自身の現在地点を理解し、今後の自律的な成長につなげてもらえるようなプログラムとしています。 2023年 からはKPMGコンサルティングだけでなく、KPMGジャパンのアドバイザリー全体で研修を行っており、各社の新卒社員でグループワークを行うなどの連携も深めています。
入社半年後には、これまでの学びや成長を全社に向けてプレゼンする機会があり、自らの振り返りにもなる他、「半年でこんなに成長できるのか」という社内での驚きや緊張感にもつながっています。
主にリスク領域における専門性と、自らが考え行動する主体性を身につけることができたと思っています。いずれも基本的にはプロジェクトを通じて養われましたが、内部監査やリスクマネジメントといった専門性は、社内研修を通じて体系的な知識を習得できたと感じています。主体性に関しては、資料作成一つとっても、資料の目的は何か、上司はこの資料を使って誰に何を説明するのか、納期はいつなのか、などを想定して進めていく必要があり、常に思考を働かせる中で主体性が身についたと思っています。また、「こんな人になりたい」と思える上司の下で働いたことで、周りのメンバーの意見を受け入れる姿勢やマインドも身につきました
1年で4つのプロジェクトを経験し、さまざまなタイプの上司と一緒に仕事をしたことが学びになりました。配属前に経験するプロジェクトは、プロジェクトの途中から入るので、すでにチームの個性や色ができている状態です。そこに無理のない範囲で自分を合わせていくことが学べたと思います。私はコミュニケーションが好きなので、上司に自分から話しかけ、少しずつ慣れていくようにしていました。
また、自分がどんな状況にあるかを俯瞰して、状況に応じて手を打てるようになったと思います。例えば、仕事量が多くて余裕がないと感じているときは上司に相談するなどです。こういった姿勢は先輩から学びました。その先輩は「私は今こういう状況だから、少し対応が遅くなるかもしれないけどごめん」と自分を俯瞰し周囲に発信することで、プロジェクトが停滞しないようにしていました。
コンサルティング業界に入ってくる人は成長意欲が強く「自分がやらなければ、早く成長しなくては」と思っていることが多いです。私もその1人で、プロジェクトの資料作成やクライアントとのやり取りすべてを自分がやらなくてはと思っていました。ただ、リスク領域は複数プロジェクトに並行してアサインされることが多く、繁忙期が重なったときにキャパを超えてしまったのです。
そこで、この後やるべき作業とそれにかかる時間、今の自分が使える時間をすべて洗い出して上司に相談し、一時的にプロジェクトの人手を増やしてもらったことがあります。上司から、「大事なことは品質の高いものをクライアントに届けることで、それをIさんが全部やることではない」と言われたことが印象に残っています。当たり前のことですが、そこでようやく気がつきました。
私も同じ悩みを今まさに感じています。上位者の働きぶりを見て「これくらいで音を上げてはいけない」と思いながらも、私がパンクしてプロジェクト全体に影響があってはいけないので、今の状態を伝えるようにしています。
資料作成を任された際も、「言語化はできないけど、なんだかしっくりこない」と思ったとき、どう上位者に伝えたらいいか迷ったことがあります。正直に相談してみたところ、「資料のどこが悪いかを探すより、遠回りでも資料の目的から考えていくと、引っかかっているポイントが早く見つかる」とヒントをもらいました。悩んだことはいろいろあるものの、率直に相談して助けてもらっていることが多いです。
若手で活躍している人の共通点は4つあると思います。1つは失敗をしたときに立ち直る力です。
2つめは先ほど2人が話していたような他者への影響力。自分が役割を果たすために、他の人から信頼・リスペクトを勝ち得て支援してもらう力です。
3つめは、自分にとって意義のある仕事を捉えられる力。同じ仕事をしていてもつまらないと感じる人もいれば、この点に意義があると感じる人もいます。
4つめは、型にはまった思考から抜け出す力です。環境が変わり、求められることが変わっていくなかで、これまでの自分の思考から抜け出し、別の視点からいかに考えられるか。
活躍するためにはこの4つの力が重要で、これらを身につけられるように働きかけるのが、育成担当である私たちや上位者がするべきことだと考えています。
将来に引っ張られすぎないことを意識しています。私は「社会で通用する人材になりたい」と思うものの、こうなりたいという明確な将来像は持っていません。環境変化の激しい世の中において、将来ありたい姿は当然変わりますし、変わってよいと思うので、ありたい姿を固定せず、今の自分が興味のあることややりたいことができているかに重きを置いています。その一例がコーチングの資格取得だと思います。H.Yさんと面談をすると毎回道が開けたような気持ちになり、どうしてかを伺うと、コーチングを学んでいるとのことだったので、私も身につけたいと思いすぐにコーチングスクールに入学しました。コーチングで学んだことは、結果的にクライアントや社内のメンバーと話すときに非常に役立っていると感じます。
私も将来のキャリアはあまり考えていなくて、今を頑張ることが大事だと思っています。どんな仕事もまずはやってみて、全力でやりぬくことを意識しています。
今後オープンイノベーションの仕事を進めていくなかで、もしかすると法律や知財などの知識や、経営的な視点が必要になるかもしれない。その時々で必要だと思ったことを学んで身につけていきたいと考えています。
同世代と比べて圧倒的に成長のスピードが早いことです。コンサルティング業界の特性上、日頃相対するのは、クライアントの役員や部長クラスです。そのような方々とディスカッションする心理的なプレッシャーはありますが、彼らがどういったものの見方をしているかに触れられるので、若手のうちから高い視座で物事を考えられるようになると思います。
また、リスク領域を専門としていますが、支援するクライアントの業種は非常に幅広いので、その業界ごとの商習慣や知識などを学ぶ機会があることにも面白みを感じています。
プロジェクトごとに業種や出会う人が変わり、多様な価値観に触れられることです。社外だけではなく、社内にもさまざまな価値観を持つ人たちがいます。例えば、お2人のようにコーチング資格を取得している方や、事業会社から転職し、その業界に対する深い知識を持っている方など、さまざまな価値観に触れ、いいと思った部分を取り入れることで、自分の価値観が形成されていくと思っています。
2024年4月から夜間の大学院に通うことにしました。リスク領域に所属する身として専門性を磨くのはもちろんのこと、日頃の業務や今後のキャリアを見据えた際に経営全般の知識を得る必要性を感じ、MBAを取得しようと思いました。平日夜に3日、土曜日に大学院の授業があるので仕事との両立は少し大変ですが、今やりたいことを優先しようと決めました。
また、リスク管理はどうしても「本業に直結しない煩わしい業務」というように、少しネガティブな印象を持たれがちです。しかし、リスクを事前に想定して手を打つことで、後になって問題が見つかって企業が立ちいかなくなることを防げます。何か新しいことを始める事業設計のときこそ、事前にリスクを相談してもらえるような支援ができたらと考えています。
オープンイノベーションの事業ではコンサルティングファーム側から企業側のニーズを探り、新たなビジネスを提案していきますが、企業側から「こういうことがやりたい」と手を挙げてもらえるような機会が増えたら良いと思っています。これを実現するために、企業内の社風変革のための人事制度を、KPMGコンサルティングから提案することもできると考えています。
今後のキャリアはまだ定まっていませんが、クライアントと同じ目線に立って一緒にやる、という近い距離感のコンサルタントでありたいです。
入社した皆さんが生き生きと全力で仕事に取り組めるよう、2人のように成長してKPMGコンサルティングの幹になっている方たちの意見をもっと聞いていきたいと考えています。
2人の話に上司に関する話が多く出てきていたように、新卒育成に関しては上司側の支援が非常に重要です。上司となる職位に対する支援により力を入れ、育成の環境を整えていきたいと考えています。
コンサルティング業界は、成長意欲が高い方が多いので、「あの人はあんなに活躍しているのに、自分はできていない」など、つい周りと自分を比べてしまうことや、将来なりたい自分と今の自分とを比較して焦ることもあるかと思います。でも、比較しすぎずに自分のやりたいことに健全なチャレンジができているのかを大事にしてほしいです。
就職活動で情報収集していると「新卒はこの業界に行くのがおすすめ」という情報をよく目にしますが、そこは気にせずに、自分は何が好きで、なぜ好きなのかを深く考え、自分のやることを自ら決めることが一番大事です。自分で考えて納得することを大切にしていただけたらと思います。
自分の力で選択し、行動していくマインドや力がある人が、高い視座や広い視野を手にして自己成長や他者貢献を成し得たいなら、コンサルティング業界が向いています。さらに、そういった方を支援するマインドを持っているKPMGコンサルティングで、安心して成長していただけたらと思います。
※記事の記載内容は2024年9月時点のものとなります。