社員インタビュー

Interviews

KPMGコンサルティング

キャリアチェンジで挑む、AIコンサルタントへの道。

K. C

ビジネスイノベーション部門
Advanced Innovative Technology
シニアコンサルタント
2020年入社

前職は人材系企業で、キャリアアドバイザーとして転職希望者のサポートに携わる。その経験から採用担当者としてKPMGコンサルティングに入社するも、未経験からのAIコンサルタントという大きなチャレンジに踏み出す。趣味はクライミング。休日には本格的な山登りで汗を流す。目標に向かって戦略的に進んでいくという点で、クライミングとプロジェクトはよく似ていると感じている。

相手を思いやり寄り添うカルチャーに感銘

前職の人材紹介会社でキャリアアドバイザーとして転職志望者と企業の橋渡しを行う経験を積むうちに、いつかは企業サイドの人事部門で働いてみたいという思いが強くなっていきました。
キャリアアドバイザーとしてさまざまな業界を見てきた中で、コンサルティング業界は常にアグレッシブに前進しているというイメージがあり、とても魅力的に映りました。実際に転職活動を行ってみると、KPMGコンサルティングは誠実さや真面目さという点が、業界内でも際立っているように感じました。面接の際も、応募者である私に寄り添うよう丁寧に接してくれたり、私と同じ目線に立って中長期的なキャリアについて一緒に考えたりと、個人へのリスペクトの強さが印象的でした。外から見たアグレッシブな姿勢と裏腹なカルチャーが共存している点に、さらに強く惹かれました。
実際に入社してみると、その雰囲気は想像以上でした。企業としてのコンプライアンス意識も非常に高く、誰もがとことん真摯かつ誠実に仕事に向き合っている。このカルチャーはKPMGコンサルティングの大きな魅力です。

KPMGコンサルティング

自ら志望して社内でキャリアチェンジに踏み出す

KPMGコンサルティング入社当初は、現在所属するビジネスイノベーションユニットのAIT(Advanced Innovative Technology)チームの中途採用担当として働きました。AITが求めるコンサルタント像や採用方針などを摺り合わせ、転職エージェントなどを活用した応募者の母集団形成、書類選考、面接のアレンジから入社までのサポート、という一連の採用業務をこなしました。その結果、多くの優秀な人材の採用に結びつけることができ、私なりに大きな貢献が果たせたと自負しています。
この業務を通じて強く感じたのが、データの重要性でした。採用活動を確実に進めていくためには、とにかく多くの候補者に会うこと(母集団形成)と、候補者が各選考段階にしっかり進めていることをウォッチすること(KPIモニタリング)が非常に重要です。競合の多い業界ということもあり、それらの数字をいかに分かりやすく可視化して目標達成への道筋を示すか、ということが求められていると感じました。そこで私は自ら手を上げて、数値データを集約し問題のある個所を素早く特定できるようなマネジメントツールを開発しました。ツールの仕組み自体は今から考えると非常に初歩的なものではありましたが、明確な課題意識を持ってテクノロジーの要件定義を行ったこと、また、ツールから得られたデータや仮説をもとに担当部門に対して説得力のある説明を心がけたことで、現在のAI×コンサルタントというまったく新しいキャリアが拓けるきっかけになったと思っています。

こうした経験を積むうちに、より高度なテクノロジーを用いて業務を効率化・高度化できないだろうかという強い思いが日に日に強くなりました。最先端技術を課題と掛け合わせて新しい価値を届けるAITのプロジェクト、そこで培われていく専門性やスキルの可能性を採用業務を通じて深く知っていくうちにどんどんと魅せられていったのです。人事からコンサルタント、さらにはIT未経験から最先端ITという大きなキャリアチェンジということもあり、難しいことを覚悟で希望部門の上長に相談したところ、これまでの努力を評価いただき、ぜひ来てほしいと二つ返事でおっしゃってくれました。さらには、自部門の上長も、そういうことならぜひコンサルタントに挑戦すべきだ、全力で頑張ってこい、と背中を押してくれました。前職で多様な業界と関わり、コンサルタントの仕事の難しさを理解していたからこそ、大きな転換と自覚していました。それにもかかわらず、1人ひとりのキャリアに対する想いを尊重し応援してくれる、そんなKPMGコンサルティングのカルチャーにも驚かされました。

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異業種で培ったスキルもコンサルタントとしての武器に

採用関連の業務は、履歴書、職務経歴書、推薦状、エントリーシート、自己PRなど、山のような書類の中から必要な情報を読み解きながら進めます。書かれていることも多種多様なため、読み解くのには大変な手間と時間がかかります。この点は、前職でキャリアアドバイザーをしていたときから悩み続けていた課題でした。AITの自然言語処理技術を活用したプロダクトには優れた専門性があり、実際にさまざまな業界のクライアントに導入し高く評価されていることを知り、採用領域に適用することで大幅な業務改善が可能になるのではという具体的なイメージが沸いたことも、キャリアチェンジの後押しにもなりました。
コンサルタントへの転向後は、実際にプロジェクトを複数経験し、技術を用いて様々な分野で新しい価値を生み出す面白さを実感しています。例えばエネルギー業界の業務改善プロジェクトでは、法務や税務に関連する膨大な資料を分析・検索するため、自然言語処理技術を活用しました。また、AIを使った新規事業創出プロジェクトでは、これまでに生まれた幅広い領域の事業アイデアやひらめきを“かけ算”することで、新たなイノベーションが生まれないかという試みを行いました。

AITでコンサルタントになった今、キャリアアドバイザー時代から意識していた仮説・検証のサイクルが、コンサルタントとしての基礎力に通じていることも実感しています。転職希望者と話をする際は、さまざまな情報をかけ合わせて「この人はきっとあの業界のあの企業とフィットするのではないか」と仮説を立て、引き合わせることで検証をしていました。担当していた企業へも、「現在この事業に力を入れているから、こんなスキル、キャリアの人材が活躍できるのではないか」と推測し、人材を紹介していました。仮説、検証を繰り返すアプローチはコンサルタントの必須のスキルです。私のようにコンサルタントとしての業務経験がなくても、日々の業務の中でしっかり課題意識や仮説思考を持って努力していれば、クライアントに対してバリューを発揮していくことは十分可能です。新卒の方はもちろん、ぜひ業界未経験の中途の方にも挑戦していただきたいと思います。

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AIによってヒト同士がより深くつながる世界へ

今後も、AIに携わり、さまざまなチャレンジをしてきたいです。現在は人材業界向けプロダクトも開発中です。プロダクトアウト型の取り組みは新しい試みですが、私のようなビジネスサイドで経験を積んできた人材の知見に期待されるものは大きいと感じています。
ビジネスの現場には、マンパワー頼みの作業がまだ多く残っています。簡単なコミュニケーションも含めて、そうした作業はAIに任せてしまえば、人間はより本質的なコミュニケーションに深くコミットできるはずです。AIのサポートを得ることでヒトや情報がよりスムーズにつながり、これまで埋もれていた人生のステージや、ヒト同士の温かいつながりが生まれるユートピア。そんな新しい世界を実現したいというのが、今の私の想いです。

※記事の記載内容は、インタビュー取材時点のものとなります。