背景画像

Risk Consulting
ユニット長インタビュー

Risk Consulting ユニット長インタビュー ケーススタディ ① サイバーセキュリティ ケーススタディ ②リスクマネジメント×デジタル人材

変質するリスクに柔軟に対応し、クライアントの変革に貢献する。

田口 篤

執行役員 パートナー

大手シンクタンクを経て、2000年にKPMGビジネスアシュアランス(現KPMGコンサルティング)に入社。入社以来、一貫してリスクコンサルティングサービスを手掛ける。特にIT関連のリスクコンサルティングを得意とし、サイバーセキュリティ、セキュリティ監査、個人情報保護、PKI(Public Key Infrastructure)、BCP(Business Continuity Plan)など多岐に渡るサービスを金融、官公庁、製造、通信、サービスなど、幅広い業種のクライアントに提供している。KPMGコンサルティングの設立に際し、KPMGジャパンサイバーアドバイザリーグループ統括パートナーとして、サイバーセキュリティビジネスの立上げに従事する。
ERS(Enterprise Risk Service)ビジネスユニット長、HLM(Human Resources & Labor Management)ユニット長、KPMGコンサルティング経営会議メンバー。

先進のエンタープライズリスクマネジメント

企業活動にはさまざまなリスクが伴います。むしろ、積極的にリスクテイクしながらリターンを目指すことが企業活動、と言い換えてもいいでしょう。
環境の変化が激しく、物事が複雑化する昨今、企業が戦略を遂行する上で、さまざまなリスクに直面することは避けられません。回避・低減すべきリスクと、積極的にとるべきリスクを見極め、適切な対応を判断するためには、経営レベルでのリスク評価・リスク対応判断のための組織的な仕組みが必要です。
これまで、企業はリスクの種類ごとに管理を行っていましたが、地政学リスク、為替変動リスク、災害リスク、法令違反リスクなどを含めた全社的なリスクについて包括的にポートフォリオ管理を行うエンタープライズリスクマネジメントの必要性が高まっています。KPMGジャパンでは他社に先駆けていち早くこのエンタープライズリスクマネジメントの概念を日本のマーケットで展開してきました。その先進性が現在の当社のアドバンテージに結びついています。
自然災害や品質偽装などの不祥事を含め、今日も企業はさまざまなリスクと向き合いながら企業活動を続けています。これまで20年近く培ってきた信頼や実績をベースに、あらゆるリスクをマネジメントするKPMGコンサルティングの姿勢は、多くのクライアントから高い評価を得ています。

長期的な信頼関係を基盤に企業カルチャーも変革する

時代環境がもたらした変化の1つにデジタル化によるリスクの変質があります。大量のデータを個人が持ち運びできるようになったことからくる情報漏洩のリスク、クラウド化に伴うサービス停止や情報消失のリスク、サイバーテロのリスクなどはその代表でしょう。また、グローバル化もリスク変質の要因の1つで、たとえば、地政学的リスクや海外現地法人による贈収賄等の犯罪のリスクなどが挙げられます。
リスクの重要度は、発生可能性と影響度を掛け合わせて判断します。そしてその対応としては、実は人の“心”への働きかけが重要となります。というのも、たとえばデジタルデータの偽造も、必ず人が介在することによって発生するからです。
人の心を変えるにはまず環境を変えることが大切ですから、私たちリスクコンサルタントは、クライアントの社風や文化を変えていくための取組みを行います。規定や体制を作るだけでなく、導入後にクライアントと一緒になって運用していくことで、実効性のあるリスクコンサルティングが可能になるのです。そのためにもクライアントとは長期的な関係構築を進めていかなくてはなりません。
実際、たとえば内部監査のためにクライアントの担当部署内で、社員の方々と一緒に机を並べ、社内に常駐し、内部監査計画の立案から運用までの年間サイクルを回すことも珍しくありません。その際は業務プロセスの改善が必要になることも多いため、当社のマネジメントコンサルタントと協力して新システムの導入に踏み切ることもあります。
長期的な信頼関係を前提に、クライアントの持続的成長の可能性を高めていくことが、KPMGコンサルティングが大切にしている価値観です。目の前のリスクの排除だけでなく、一歩踏み込んで、目に見えないリスクへの対応も行います。リスクの先送りは決してしません。そしてその根底にあるのは、クライアントに喜んでほしいという純粋な想いです。こうしたスタンスこそ、KPMGコンサルティングらしさなのです。

不連続の変化にも柔軟に対応していく

このようにリスクコンサルティングはクライアントと一体となり、クライアントの経営陣と極めて近い立場でプロジェクトを進めていくことになります。そのためクライアント社内に及ぼす影響力は大きく、会社全体の文化を変えてしまうこともあります。コンサルティング活動を通じて自分が見つけた小さなリスクの芽。その排除を通じて将来のリスクを取り除くという活動を続け、やがてクライアントの風土や文化が変わってきたと感じたとき、自らの果たした役割の重さを実感して、大きなやりがいを手にすることができるでしょう。
これからの世界は、不連続の変化が起きていき不確実性はますます高まります。企業を取り巻くリスクもさらに変化を続けていくでしょう。ですから、私たちリスクコンサルタントに対するニーズは高まっていく一方です。
KPMGコンサルティングでは、世界143の国と地域に及ぶKPMGのグローバルネットワークを活用しながらそうしたニーズに応え、クライアントにより大きな貢献のできるリスコンサルティングを提供していきます。クライアントに寄り添いながらクライアントの持続的成長に貢献できる喜びを、ぜひ皆さんと一緒に分かち合いたいと思います。

新卒の方に向けて

テクノロジーの進化はますます加速する一方です。昨日の最新のテクノロジーは明日には陳腐化してしまう、そんな時代です。現状維持は通用しません。そのため常に新しい知識の吸収に貪欲で、前例のないことに挑んでいく革新性、創造力が重要です。新しいことに対してセンシティブであり、クリエイティブである方に期待しています。
リスクコンサルティングでは、あらゆる業種、業界が対象となります。幅広い領域のクライアントと仕事をしたいという方をお待ちしています。

キャリアの方に向けて

コンサルティングの経験や知識は不要です。それは入社後に学んでいただければ結構です。それよりも特定の分野の専門性や業界の知見など、人にはない、自分だけのスペシャリティをお持ちの方に期待します。そして、指示を待つのではなく、自ら課題を見つけ出し、自分で考えながらフットワークよく取り組むことのできる方を求めています。
リスクコンサルタントは今後ますます社会から必要とされる存在になっていくでしょう。目先の利益ではなく、長期にわたる社会貢献に意義を感じている方をお待ちしています。