KPMG FAS

Welcomeback(再入社)社員インタビュー

キャリアについて本音で相談できる相手をつくっておく。不確実性の高い時代において、自己成長の機会を得るために自ら積極的に動くことも1つの手段

S. W

S. W

アソシエイトパートナー

大学院修了後、新卒で外資系コンサルティングファームに入社後、約20年間コンサルティング業界に従事
2015年 KPMGコンサルティング入社
2017年 同社を退職し、他の外資系コンサルティングファームへ転職
2018年 KPMGコンサルティングへ再入社

熱意と責任感を持ってクライアントと真摯に向き合っていく中で、「コンサルタントとしてどうあるべきか?」、常に突き詰め考え抜いていく

S. W

H. S

シニアマネジャー

大学卒業後、主に製造業のクライアント向けに、業務改善や業務システム構築を支援
2015年 KPMGコンサルティング入社
2019年 同社を退職し、事業会社へ転職
2020年 KPMGコンサルティングへ再入社

素晴らしい仲間と新しい経験を生み出す機会をつくってくれる場所で、お互いに刺激し合い成長していきたい

S. W

Y. K

シニアコンサルタント

大学卒業後、日系大手生命保険会社にて、システム保守開発を担当した後、コンサルティング業界へ転職
2012年 KPMGコンサルティングの前身となるKPMGビジネスアドバイザリーへ入社
2015年 同社を退職し、ブティック系コンサルティングファームへ転職
2019年 KPMGコンサルティングへ再入社

過去に、KPMGコンサルティングを退職した経緯やきっかけを教えてください。

S. W KPMGコンサルティングへは、2015年にマネジメントコンサルティング部門へ入社しました。セクター部門の設立に伴い、テクノロジー・メディア・通信業界の部署へ異動し、提案活動やあずさ監査法人、KPMG FASとの協働プロジェクトのデリバリー(コンサルティングサービスの提供)を担当しました。新卒からずっとコンサルティング業界にいるのですが、当社入社前は金融業界を担当していました。金融業界を懐かしく感じていたタイミングで、過去にも転職先として考えていた他社からやりたい業務を提示され、2017年に退職に至りました。コンサルティング業界に長く在籍していると、プロジェクトが変わることも会社が変わることも大差ないように感じている節があるかもしれません。隣の芝生が青く見えた、ということもあります(笑)

H. S 同じように、転職についてあまり身構えている感覚はなく、プロジェクトが変わることと同じぐらいのことと思っています。キャリアについては、会社に頼るのではなく、個人として仕事をしていけるようになりたいと考えており、これまでに複数社を経験しています。当社には2015年に入社し、四国に5年間常駐していました。KPMGコンサルティング立ち上げ期の大規模プロジェクトで、とてもやりがいを感じていたこともあって、長期アサインが終了したときには喪失感を感じてしまうほどでした。そのタイミングで、他社から魅力的なオファーをいただいたこともあり、退職することになりました。

Y. K 私は、事業会社からコンサルタント未経験で、2012年にKPMGビジネスアドバイザリー(現KPMGコンサルティング)に入社し、3年ほど在籍しました。そのうちの2年間は愛知県に常駐し、毎週の移動は大変ながらも非常に濃い時間を過ごせました。そうした中で同僚が転職し、私自身も他社を経験したほうがよいのか、と考えるようになりました。今思い返すと、恵まれた環境で仕事をさせてもらっていたと思えるのですが、当時はコンサルタント経験が浅かったこともあり、自分が評価されているか、このままコンサルティング業界でやっていけるのか、などを考え出すと止まらなくなり、2015年にブティック系コンサルティングファーム*へ転職しました。やはり、隣の芝生は青く見えましたね(笑)
※ブティック系コンサルティングファーム:小規模で専門性に特化したコンサルティングファーム

皆さん共通して、隣の芝生は青く見えたのですね。どのような経緯で再入社することになったのでしょうか。

S. W 転職を機に金融業界へいざ戻ってみると、これまで長く携わってきた金融業界よりも、新たに関わりを持ったテクノロジー・メディア・通信業界の方が自分の興味・関心によりフィットしているように感じました。これからのキャリアについて考える中で、テクノロジー・メディア・通信業界への想いも再燃し、元上司に相談したことをきっかけに、2018年にKPMGコンサルティングへ再入社することとなりました。退職から再入社まで10ヵ月しか経っていないため、私が一度退職したことを知らない人もいます(笑)

H. S 他社へ転職後も、業務内容は以前と変わっていないのですが、KPMGコンサルティングや携わってきたプロジェクトを恋しく感じていました。その理由を紐解いていくと、自分にとって気が合う仲間が一番多い会社はKPMGコンサルティングであると感じ、再入社を決めました。

Y. K 私の場合は、退職から再入社まで4年間ほど空いていましたが、一緒に働いた仲間と頻繁にコミュニケーションを取っていたので、KPMGコンサルティングのことはいつも身近に感じていました。退職後に、「最近のKPMGコンサルティングは以前からだいぶ変わって、社員もかなり増えた」、「忙しくても仕事はとても充実している」、といった話を聞くことが何度かあり、変化したKPMGコンサルティングを見てみたいと思うようになりました。前職でも4年が経過した頃、元上司にあたる当社の社員に、今後のキャリアや経験していきたい業務について相談したところ、KPMGコンサルティングへの再入社を勧めてくださり今日に至ります。

S. W 再入社後に当社代表の宮原から、「僕とまた一緒に働きたくて戻ってきたのかな」と冗談交じりに言われました(笑)。多くの仲間に温かく迎えていただき感謝しています。

離れてみたからこそ感じたKPMGコンサルティングらしさや魅力はありますか。

H. S 他のコンサルティングファームと比べて大きな違いを感じることはありませんが、当社には穏やかで温かい社員が多く、居心地の良さを感じます。社長と社員の距離感も、ダントツに近いと思います。

S. W まったく同感です。当社メンバーからは、いつも一生懸命プロジェクトに取組み、切磋琢磨している印象を受けます。
ビジネスである以上は売上やKPIの達成が重要であることは当然なのですが、当社は長期的な目線でクライアントに向き合っており、アカウント活動に資金や人員を投入できる環境があります。グループ会社間の垣根も低く、プロジェクトはもちろん、提案活動やクライアントとのリレーションシップ構築においても積極的に協働しています。目先の売上の追求や、プロジェクトドリブンでのコラボレーションだけでなく、長い時間をかけてクライアントの成長をサポートしていくことを大切にし、クライアントに誠実に向き合う姿勢に、企業としての懐の深さを感じます。

H. S 個々のプロジェクトを見ても、アカウント活動同様に、短期の売上に固執するカルチャーではないので、社内でも部門を跨いで自由にコラボレーションしやすい雰囲気がありますね。

Y. K 前職のブティック系コンサルティングファームと比べても、KPMGコンサルティングは多様なバックグランドや専門性・スキルを持つ社員が多いので、困っているときに色々なメンバーが手助けしてくれる環境がある点も魅力の1つだと思います。

KPMGコンサルティングに再入社してみて、驚いたことや不安に感じたことはありますか。

Y. K 当社を離れて4年の歳月が経っていたので、再入社したときは、「まったく別の会社だ・・・!」と少し驚きました。社員数も格段に増え、組織ごとに分かれていたフロアも統合されており、オフィスの雰囲気も大きく変わっていました。コーポレート部門の機能が充実し、入社時の研修プログラムなど制度や施策も拡充されていたことは大変ありがたく思いました。さらに、プロジェクトのアサインについては、以前より透明性が高く、個人の希望を考慮しながら決定してもらえるようになったと感じました。
KPMGコンサルティングの仲間とは退職後も定期的に会っていたので、再入社にあたって大きな不安はありませんでした。再入社のきっかけについてお話ししたように、変化したKPMGコンサルティングを見てみたいといった、ワクワク感のほうが強かったように感じます。

H. S 私の場合は、ブランク期間が短かったのであまり違いはありませんでしたが、女性コンサルタントや女性管理職の割合は以前より増えたように感じました。

Y. K 短期間だと感じる変化は少ないでしょうね。私が退職した2015年はセクター部門もまだ無く、KPMGコンサルティングが設立してまだ間もない時期でした。組織が大きくなっても、部署間の垣根は低く、協力していこうとする雰囲気があるところは素敵だと思います。

S. W 最近も、I&D(インクルージョン&ダイバーシティ)の施策やLEAP(KPMGコンサルティング版の働き方改革)を通じた服装選択の自由化やMulti-Experience Program(兼業に関する制度)、長期特別休暇制度の導入など、組織として日々進化しているように感じます。

H. S 女性社員向けには、“KC WOVEMENTS”といった活動も行われていますよね。女性社員に限らず、育児休暇を取る男性社員も増えてきていますし、日々の感謝やリスペクトの気持ちを送り合うThanks Pointも良い取組みです。「人を大切にするNo.1ファーム」という目標に向けて、着実に組織風土が醸成されていると感じます。

KPMGコンサルティングの内側も外側も知っているからこそ、さらに当社が発展していくにはどのようなことが必要だと思いますか。

S. W アカウント活動は継続的に取り組んでいく必要があります。契約に結びつかなくとも、気軽な相談相手としてクライアントに認知していただくことが重要です。他方で、クライアントから見ると、コンサルティングファーム各社が同じような方法論で解決策を導き出していることもあり、差別化部分が分かりづらくなってしまっていることも事実です。だからこそ、差別化要素のさらなる磨き込みやシンプルで分かりやすい訴求・提示に加えて、クライアントとの向き合い方やリレーションシップの強さ、個々のメンバーの働きなどをしっかり見せていくことが重要だと考えます。
また、アカウント活動を支える基盤として、Thought LeadershipやKPMG Insightといった、KPMGが発行するレポートなどは強化する余地があります。セミナーの開催頻度も増えてきましたが、論考や記事を通じて、世の中の人の目に触れる機会を増やしていくべきだと感じています。

H. S 組織として強化していくためには、プロジェクトで中心となるマネジャーやシニアコンサルタントのミドル層を厚くしていくべきかと思います。近年、新卒採用者も増えてきているので、KPMGコンサルティングのカルチャーが根付いた次世代リーダーとしてしっかり育て上げ、同時にリテンションを図っていくことも重要です。
また、クライアントと直接やり取りするコンサルタント一人ひとりが、熱意や誠意、責任感を持って、コンサルティングを行っていくことも求められます。知識や思考力を磨き上げることはもちろん必要ですが、KCファン(KC:KPMGコンサルティング)を増やすために最も大切なことはマインドであると思います。

最後に、今後のキャリアを考える方に向けてアドバイスをお願いします。

S. W 最終的にキャリアを決めるのは自分であっても、本音で相談できる相手をつくっておくことが大切です。直属の上司以外に、利害関係なくキャリアの相談に乗ってくれるメンターは特に支えになります。過去にプロジェクトで一緒に働いたマネジャーや先輩でもいいですし、社外の方やクライアントの方でもいいでしょう。私も若手時代のお客様と未だにお付き合いしていますが、そういった方と出会えるかどうか、その関係性を維持できるかどうかは、自分の努力によるところも大きいです。ありがたいことに、私自身も、退職した部下・後輩から相談を受けることもあります。一緒に働いていた仲間から頼りにされることは、素直に嬉しく、力になりたいと感じます。
あまり身構えることなく、まずは相談してみてはいかがでしょうか。親身に受け止めてくださる方も多いと思います。また、ご自身がマネジャー以上であれば、若手メンバーから相談してもらえるようなコミュニケーションの取り方を日頃から心がけていきたいですね。

H. S 「コンサルタントとしてどうあるべきか?」ということを、自分なりに考え突き詰めていくことも重要です。クライアントと真摯に向き合い続ける中で分かってくることだと思いますので、打ち合わせを漏らさず参加するなど、クライアントとの接点を増やしていくことも1つの方法です。

Y. K 当社には素晴らしいメンバーがたくさんいるので、互いに刺激し合い成長していきたいと思います。一般的に、コンサルティングファームは会社への帰属意識が高くない印象がありますが、当社は代表の宮原が社員に対してメッセージを頻度高く発信していることもあり、KPMGコンサルティングの一員であるという安心感を持って働くことができます。

S. W 私自身、長年コンサルティング業界にいて様々な経験をしたからこそ、不確実性が高く3年先の最適解も分からない時代に合わせて、キャリアについても柔軟な発想ができるようになってきた気がします。何かを身につけるためにはつらい環境下であっても腰を据えて取り組むことは最低限必要ですが、例えば、自身が一度選んだ組織やチャレンジしたいと取り組んだテーマよりも、他の組織やテーマについて興味を持つようになる、または評価され求められていると感じるのであれば、思い切ってその流れに乗ってみるということもありだと思うようになってきました。自ら積極的に動くことは、自己成長のための新しい機会を得る手段としてとても有効なので、転職や再入社に対して過度に気負い過ぎず選択肢の1つとして考えてみるのも良いかもしれません。

H. S 再入社を受け入れる会社は増えてきましたが、また一緒に働きたいと認めてもらうためには、業務への真摯な姿勢やご自身の価値を提供し続けるといった日々の積み重ねも欠かせません。KPMGコンサルティングも再入社者が年々増えてきています。戻ることのできる場所として、頭の片隅に留めておいてはいかがでしょうか。

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