KPMGコンサルティングの経営方針・強み

Management Policy

宮原 正弘

代表取締役社長 兼 CEO
公認会計士

旧・朝日新和会計社(現・有限責任 あずさ監査法人)入所後、会計監査、会計・内部統制アドバイザリー、ビジネスコンサルティング、ITコンサルティング業務等を担当。米国・ロサンゼルス事務所、ニューヨーク事務所への駐在を経た後、KPMGアカウンティングアドバイザリーサービス日本代表およびアジア太平洋地域代表に就任。17年7月よりKPMGコンサルティング代表取締役社長兼COO、18年7月より現職。
休日は地元の小学生バスケットボールチームのコーチを務める。夏にはあずさ連の一員として神楽坂祭りの阿波踊りに参加。仕事を忘れて仲間と汗を流すのを楽しんでいる。

“攻め”と“守り”の両輪でクライアントの成長をドライブする

KPMGコンサルティングの誕生は2014年。社会のグローバル化が急速に進み、生産拠点やR&Dセンターを海外に移す日本企業が急増する中、KPMGマネジメントコンサルティング株式会社とKPMGビジネスアドバイザリー株式会社が統合する形でスタートしました。 KPMGインターナショナルの日本におけるメンバーファームであるKPMGジャパンは、「監査」「税務」「アドバイザリー」の3つの分野において、各分野のプロフェッショナルが専門的知識やスキルを活かして価値あるサービスを提供しています。

企業活動を取り巻く環境が複雑化・高度化する中、アドバイザリーサービスに対するニーズが高まってきたことを受けて、KPMGジャパンでは3分野の中でアドバイザリーの機能をさらに強化すべく、特に企業の成長や事業モデルの変革をサポートする「マネジメントコンサルティング」、企業の成長をより確実で持続可能なものにする「リスクコンサルティング」に特化したプロフェッショナル集団を立ち上げました。それがKPMGコンサルティングです。
当時は産業・経済のグローバル化が急速に進んでおり、日本企業はガバナンスの構築を含めた対応に追われていました。またITの進化が業務の効率化を後押しする一方で、サイバー攻撃等のリスクが高まり、その対応も急務となっていました。こういったグローバル化、ITの進化とガバナンス、セキュリティ対策等のリスクマネジメントの“底上げ”について、企業の外部からプロフェッショナルサービスを提供し支援するために、KPMGコンサルティングは誕生したのです。
「マネジメントコンサルティング」はいわば“攻め”のサポートであり、「リスクコンサルティング」は“守り”のサポートです。この“攻め”と“守り”の両輪で企業の新たな成長をドライブしていくことが、私たちKPMGコンサルティングのミッションです。

「一緒に汗をかいて欲しい」と握手を求められる存在に

「マネジメントコンサルティング」の分野では、戦略立案から業務プロセス改善、ITシステム導入と、“攻め”のすべてのフェーズを一貫して手がけられる体制を構築しており、一方「リスクコンサルティング」の分野では、リスクマネジメント、内部統制構築、内部監査支援、さらには個人情報やサイバーセキュリティ対応と、万全の“守り”を提供することが可能です。
そしてこのすべてのサービスにおいてAI、IoT、ブロックチェーン、RPA、VR、ARといった、最先端のテクノロジーを活用したソリューションを提供しています。KPMGジャパンの「KPMGイグニション東京」(※)とは、そうしたソリューションを開発、デモンストレーションを実施するため常時連携しています。また、“市場の番人”である監査法人をグループに擁しているため、KPMGジャパンは誠実であることを何よりも重視するカルチャーを持っています。KPMGコンサルティングもそれを受け継ぎ、クライアントの健全な成長に貢献し、かつ人を大切にするNo.1ファームを目指しています。

そのためクライアント企業(お客さま)とはサスティナブルな関係、すなわち長期的な信頼関係を何よりも重視しています。自社の短期的な売上げを追求するのではなく、長い時間をかけてクライアントの成長に貢献していくことを大切にしているのです。
こうしたスタンスが可能な理由の一つが、KPMGインターナショナルがジャパン・リスペクトの姿勢を持ち続けてきたことにあると考えています。すなわちグローバルの中での日本市場の独自性を理解し、利益面での短期的な貢献を強いるのではなく、クライアントとの長期的な信頼関係構築に最大の重きを置く日本ならではの姿勢を尊重してくれるためです。
こういった背景のもと、KPMGコンサルティングが目指すのは、数多くの“KCファンをつくる”ということです。具体例を挙げると、クライアントのCEO、COO、CFO等の経営陣から広く認識され、AIやIoT、RPAなどの最新テクノロジーを用いた新たな取組みの際には必ず声をかけていただき、「成長のために一緒に汗をかいて欲しい」と握手を求められるということです。私たちは目に見えるモノを販売するのではなく、常にテーラーメイドでクライアントのニーズに応える付加価値の高いサービスを提供するプロフェッショナル集団です。そうした価値を認めていただき、お互いに信頼できる関係を築いてこそ、真の“KCファンをつくる”ことが可能になるでしょう。

オーナーシップ、リスペクトそしてコラボレーション

クライアントに私たちのファンになっていただくためには、当社の社員自身がKPMGコンサルティングのファンでなければならないと、私は考えています。それが「人を大切にするNo.1ファーム」という言葉の真意です。
私が特に重視しているのは「オーナーシップ」「リスペクト」「コラボレーション」という3つの言葉ですが、プロフェッショナルとして常に当事者意識を忘れず、あらゆる立場の違いを超えて相手を尊重し、チームとして助け合いながら動いていく、そんな組織づくりを進めていきたいと考えています。そのような環境でコンサルタントとして働くことで得られる満足感、そして人として磨かれていくという充足感に価値を感じられる方を、私たちは求めたいと思います。
KPMGコンサルティングは、会社としては発足間もない若い組織です。文化風土が形作られて根付いていくのも、これからになるでしょう。ぜひ皆さんとともにKPMGコンサルティングらしい、誠実で健全な組織を育てていきたいと思います。

KPMGコンサルティングの独自性

攻めと守り 変革オーケストレーター

〜業界の先見性・デジタル・データの編み合わせにより、社会にインパクトを創出していく〜

私たちのスタンスは、ビジネス・業務・ITが目指す姿、それを実現する全体改革プランを描き、各領域がその実現をリードし、経営・事業の戦略リスクへ対応など、「攻めと守り」の両面からクライアントに寄り添い継続的な成長に貢献し続けていくことです。
また「業界の先見性」×「デジタル」×「データ」を掛け合わせた経営戦略の策定や新たなビジネスモデル構築、その実現に向けたオペレーションモデル、IT・デジタルアーキテクチャーの定義・設計・実行プラン策定により、社会にインパクトを創出していきます。