5日間のワークでは、実在する企業が向き合っているリアルな課題を扱います。課題の真因を紐解き、解決策を策定していく過程では、チームで立てた仮説を検証するためのアプローチとして、事業責任者の方へのヒアリングも行います。そうした過程を経て、再度、事業責任者の方へ提案していくのです。企業として本当に費用を投じてまでその提案を実行に移すべきなのか、時にはクライアントから厳しいフィードバックを受けることもあるかもしれません。
どのようなステップで課題分析から提案まで持っていくのか、仮説を裏付けるにはどのようなデータを示す必要があるのか、考え得る選択肢の中からどのように解決策を絞り込んでいくのか・・・5日間という短い期間の中、チームで議論しなければならないことは多岐にわたります。単なる思いつきのアイディアでも机上の空論でもない、コンサルティングとは何か、クライアントと直に接する機会を通じてその本質を学ぶことができます。

ワーク期間中は、各チームに若手コンサルタントと採用担当者がメンター役として付き、チームのワークに伴走します。メンターの活用方法は自由で、議論を整理するための壁打ちをしたり、チームで立てた仮説をぶつけてみたり、最終提案に向けた資料作成についてのアドバイスをもらったり、メンターからのフィードバックを通じて、議論や提案資料などのアウトプットのクオリティを向上させていくことが可能です。
入社後に一緒に働く先輩社員との密なコミュニケーションを通じて、思考の仕方や仕事の進め方など、コンサルタントの力量も感じることができます。また、ワーク終了後には、チームに対してはもちろん、参加者一人ひとりに対しても強みや強化すべきポイントなど、詳細なフィードバックがあり、ご自身のさらなる自己理解や成長に役立てていただくことができます。

ワーク初日は、まずコンサルタント基礎スキル講座として「問題解決アプローチ」の座学から始まります。当講座は、KPMGコンサルティングに入社する新卒社員が入社直後に受講する実際の研修を元に作成した内容となっています。
コンサルタント基礎スキルの中でも、ワークを進めるうえで必要な思考や議論に関するフレームワークを最初に学ぶことで、5日間のワークはその実践の場にもなります。参加者全員がそれらフレームワークを共有した状態で進められるため、チームでの議論も進めやすくなり、有意義にワークを進めることができます。
コンサルタント基礎スキルは、ビジネスパーソンとして汎用的に使えるポータブルスキルです。コンサルティングファーム以外の他業界でも活かすことができるスキルであり、就職後も、また就活においてもそのまま活用いただけるスキルを、インターンシップを通じて先取りして習得することが可能です。