2024年4月に入社予定の内定者ご本人に、KPMGコンサルティング(以下、KC)に入社を決めた理由や選考対策、就職活動全般についてお伺いしました。
なお、記事の企画から制作まで、内定者ご自身が発案、担当されています。
Vol.1 T. Kさん
文学部卒、他社長期インターンシップ参加経験あり
インターンシップ経由選考内定(1day・5daysインターンシップ参加)
■なぜコンサルティングファームを志望したのですか?
就活を始めた当初、早くから力をつけて活躍していきたい!という気持ちはあったものの、特別携わりたい商材がある訳でもなく、業界選びに苦労しました。そんななかで特定の領域の専門性を磨きながら業界横断的にさまざまな企業と関わることができるコンサルティング業界の存在を知り、興味を持ったのが最初のきっかけです。そこからインターンシップや選考に参加する内に、コンサルティングファームの働き方や風土に魅力を感じるようになりました。
■コンサルティング業界の中でもKCを選んだ理由はなぜですか?
「一人ひとりと向き合ってくれる会社」だと感じたからです。KCの選考プロセスは他のコンサルティングファームよりも少し長かったのですが、その分、能力よりも性格や個性までを見てくれていると感じる場面がたくさんありました。
また、インターンシップ選考の最終面接にあたるビジネスプランプレゼンテーション*では、ロジックの展開からスライド内の細かな表現まで、メンター役の社員の方が丁寧に繰り返しレビューをしてくれました。「選考ではなく、自分の力をつける場として活用してほしい」と事前にアドバイスをもらっていたとおり、思考する力やストーリーとして作りきる力など本当に成長したと実感することができました。「内定も出ていない学生にこんなに付き合ってくれるなら、入社後も自分と向き合ってくれるだろう」と思えたことが最終的な決め手になりました。
*「KCにまだ無い新たなソリューションを提案する」というテーマで、KCのパートナーに向けて発表を行う選考
■KCの選考において、印象に残っていることはありますか?
一番印象に残っているのは夏の5daysインターンシップのハードさです。それまでに参加していた他社のインターンシップは1dayや2~3daysのものが多かったので、5daysも何をするのだろう、と始まる前から少し不安でした。いざ始まると昼休みを除けば9時~17時まで、常にディスカッションと資料作成を繰り返すことになり、毎日PCを閉じるとすぐベッドで横になる日々でした。数日のインターンシップですらこんなに疲れるのに社会人としてやっていけるのだろうか、と本気で心配になったのを覚えています(笑)。
―5daysインターンシップは、具体的にどのような内容でしたか?
ビジネス研修事業を行う企業の経営層に向けて、その企業が設定した課題について直接施策を提案するというものでした。
私のチームは「新たに新卒就活市場に進出するにはどうすればいいか」という問いに取り組みました。テーマが就活と身近な分、学生同士の共通認識を取り払って意見をすり合わせることが難しく、ヒアリングや中間報告の度にコロコロ内容が変わっていた記憶があります。苦肉の策として煮詰まっている部分と、それ以外の部分の担当者に班を分けたことが功を奏し、どうにか最終発表は満足いく内容に仕上げられたと感じました。
実際にプレゼンしてみると、学生が数日考えた程度の提案は当然企業の方も想定済みであり、鋭い質問の連続に冷や汗がダラダラでした(笑)。ただ、「脳みそを絞って考え抜く」「終わりのない品質への追求」「クライアントからの高い期待」など、伝聞でのみ知っていたコンサルタントの仕事の一端に触れたことで、入社後のイメージがそれまでよりも格段に鮮明になり、その後の就職活動を進めていく上でとても助けになりました。
■選考で気を付けていたことはありますか?
振り返ってみると「諦めない」ということが一番大事だったように思います。グループディスカッションで時間が迫っているのに意見がまとまらない時、面接で上手く答えられない時など、就活の中で心が折れそうになる場面は何度もありました。ただそういった場面でも、諦めない姿勢を評価してくれるはず!と信じて何とか心を奮い立たせていました(笑)。実際に評価につながっていたのかはわかりませんが、土壇場でアイデアが閃いたり、次に繋がる学びを得たり、結果的にプラスに働くことが多かったと思います。諦めなければ必ず活路が開ける!という訳でもないですが、就活はメンタル勝負なのでこういった心持ちが案外重要なのではないでしょうか。
■選考の序盤にある「オンラインケース面接」は、コンサルティング業界の中でもユニークな選考と言われています。どんな選考でしたか?
KCが発行しているレポートの英語/日本語版の両方を読んで、制限時間内に関連するケース問題に回答するというものでした。「面接」という名前がついていますが、実際に面接官と話すことはなくWebテストに近いかもしれません。ただ、一般的なWebテストは選択式のものが多いのに対し、オンラインケース面接では、記述式の回答を行う問題やグラフを作成する問題、回答を動画で提出する問題など、バラエティに富んだ出題でした。読解力や論理・仮説思考、アウトプット力など、さまざまなスキルが総合的に求められる選考だと思います。
―オンラインケース面接に関して、おすすめする具体的な対策はありますか?
形式が特殊だったので事前に練習などはできなかったのですが、テーマであった「スマートシティ」については以前に調べたことがあったので多少有利に進められたのではないかと思います。ホットトピックスなどは事前に調べ、何かしら自分の考えを持っておけば、もしかすると役に立つかもしれません。
制限時間がかなりシビアなので、録画の提出やグラフの作成などは素早く行えるように事前に確認しておくと良いと思います。回答以外の部分で焦って時間をオーバーしてしまうことだけは避けたいところです。
■最後に就活生の方へメッセージをお願いします。
就活は大変なことも多いですが、良くも悪くも時期が来れば終わるものです。辛いのは今だけなので、なるべく全力で駆け抜けるつもりで臨んで欲しいと思います。そうすれば絶対に後悔無く…とまではいきませんが、不完全燃焼で終わるよりは自分を納得させやすいと、少なくとも自分の経験上そう感じます。
皆さんの就職活動が実りあるものになることを祈っています。