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子育てのワークスタイル

会社を知る CEOメッセージ インクルージョン、ダイバーシティ&エクイティ Sustainability

KPMGコンサルティングのインクルーシブなカルチャーが、多様な働き方を支援しています。 仕事と育児の両立支援制度の利用や社内コミュニケーションにより、自分らしく働く社員を紹介します。

インタビュー

コンサルタントならではの柔軟なワークスタイルを

H. T

シニアマネジャー

SIerにて金融系SEとして6年間勤務。プログラミングから設計、プロジェクト管理まで一通りやり遂げたとの思いからキャリアチェンジに踏み切り、2013年にKPMGコンサルティングに入社。金融領域のクライアントに対し、ITリスクマネジメント態勢の構築や評価などを担当。娘が2人。第一子は転職準備中に誕生し、第二子は2019年3月に誕生。

男性の育休取得はウェルカム

最初の子供が生まれたのは、前職を退社してKPMGコンサルティングに入社するまでの、ぽっかり空いた期間。たまたまタイミングが重なったのですが、妻と一緒に子育てができて、非常に良い時間を過ごせました。そのような経験はあったものの、2人目が生まれるときに育児休業制度を利用することをすぐに決めたわけではありません。私の周囲に男性の育休取得経験者はいませんでしたし、仕事も忙しく、本当に育休が取れるのか自信がありませんでした。しかし、上司に相談したところ「貴重な機会だからぜひ取った方がいい」と言われ、育休中のフォローは引き受けるからと後押ししてくれました。またパートナーの皆さんも喜んでくれ、担当業務の引継ぎ先の相談にも乗っていただき、非常にウェルカムな空気を感じました。私が育休を取得するとわかってからは、周りから、「育休ってどうやって取るのですか?」「休業中の給料はどうなりますか?」といろいろ質問を受けました。特に若いメンバーは、自分もいずれは育児休業に直面するかもしれないと考えているように感じました。
おそらく、KPMGコンサルティングでの男性の育児休業はもはや特別なことではないものの、実際に自分のこととなるとまだ戸惑いがある、というのが実情なのかもしれません。そうした無意識のバリアを取り除いてもらうためにも、これから育休を考えているメンバーがいたら、育休を取るまでの準備や心配事の相談に乗っていけたらと思います。

テクノロジーが仕事と育児の両立を後押しする

育休の期間は1ヵ月間でした。食事の用意をして、上の娘を保育園に送り届けて、掃除をして、買い物をして、と毎日があっという間に過ぎていきました。比較的短期間の休業だったこともあり、職場への復帰もスムーズでした。
子供が急に熱を出すなどということは、子育てをしていると当たり前のように起きます。以前であれば大慌てで仕事を切り上げて駆けつけるしかなかったでしょう。しかしテクノロジーが発達したおかげで、今はいったん仕事の手を止めて家に帰り、子供の世話をした後に、自宅のPCから職場の環境にアクセスして仕事の続きに取りかかることも可能になりました。特にコンサルタントという仕事は、場所に縛られない柔軟な働き方も可能です。今後はテレワークもさらに進んでいくでしょうし、忙しい時期でも、夕食前にはいったん帰宅して、子供をお風呂に入れ、寝静まってから仕事を再開するというような、自分の生活に合った働き方が広がっていくと思います。
私がKPMGコンサルティングに入社した当時からも、家庭の事情で早く帰宅する人に対しては寛容な風土がありました。“お互い様”の意識もあったと思います。そんな風土に制度が追いついてきて、そしてテクノロジーの発達がより柔軟な働き方を可能にしました。これからさらに多様な働き方が当たり前になっていくのではないでしょうか。

出産後、時短勤務で仕事と子育てを両立しています

Y. C

シニアコンサルタント

韓国出身。2006年に大学進学のために来日。卒業後、大手電機メーカーの関連会社でSEとして活躍した後、2014年にKPMGコンサルティングに入社。主にクロスボーダー案件を中心にテクノロジードリブンでクライアントのトランスフォーメーションを推進するチームに所属。インド、韓国、中国、フランスなどチームの半数以上は外国籍社員で、多様性はむしろ日常的に当たり前の環境となっている。

子育てとの両立をサポートする制度

産休・育休を経て、息子が1歳になるのを機に復職しようと準備を始めた私の前に、大きな壁となって立ち塞がったのが保育園の問題でした。片っ端から電話をかけ、子供を抱えて遠方まで見学に出かけるということを繰り返してもなかなか見つからず、“まさかこんなにも厳しい壁だったとは”と、そのときになって初めて保育園事情の現実を知りました。
現在、KPMGコンサルティングには「保活コンシェルジュ」というサービスがあり、預け入れ可能な保育所のデータや独自ルートで入手した口コミなど、体系的な情報を手に入れることができます。残念ながら私はこのサービスの開始に間に合わなかったので利用できませんでしたが、私のように大きな壁にぶち当たって苦労することがないよう、皆さんにはぜひ「保活コンシェルジュ」のご利用をおすすめします。
育児に関しては「病児保育サポート制度」も利用可能です。これは子供が体調を崩した際に、当日であっても緊急でベビーシッターを派遣してもらえる制度で、月額わずかな金額で登録できます。幸いにも私は今まで利用したことはありませんが、子供が急に熱を出しても、どうしても仕事を休めないときなどに利用できるということで、「何かあってもベビーシッターに来てもらえる」という安心感が得られます。我が家は夫婦どちらの親も遠方に住んでいますので、この安心感はとても大きいです。
これらの制度を含め、子育てや介護などと仕事を両立させるための各種サポート制度をまとめたガイドブックもリリースされました。ガイドブックの内容も単にサービスを羅列するのではなく、先輩社員の体験談やアドバイスも掲載された、血の通ったものとなっています。

「申し訳ない」という心の負担への配慮

現在私は1日5時間勤務の「フレキシブル・ワーク・プログラム」を利用して働いています。子供が小学校を卒業するまで利用可能な制度で、繁閑や事情に合わせて1ヵ月単位で利用の変更が可能など、柔軟な制度となっています。
このように当社には子育てをしながらキャリアを重ねていきたい女性のための支援制度が十分に整っていますが、しかし最も感謝したいのは、そうした女性の生き方を尊重し、応援してくれるカルチャーがあることです。
今でも忘れられないのは復職して間もないときのことです。復職後、業務を引き継いで本格的に開始しようとしていた矢先に子供が高熱を出してしまい、そのまま一週間会社を休まざるを得なくなってしまったのです。そのとき上司は「子供を第一に考えて欲しい」と言ってくれ、私が休む間のチームのサポート体制についても説明してくれました。本当に申し訳ないという気持ちで連絡したのですが、上司の説明で気持ちが楽になったのを覚えています。その後、違うプロジェクトにアサインされたチームで同じ状況に遭っても、上司やチームメンバーに理解していただけました。
育児や介護などの家庭の事情で仕事を休まないといけない場合、「周りに迷惑をかけてしまうことへの申し訳なさ」という気持ちは、かなりのものです。そういった心の負担に対しても、十分な理解と協力を得られるカルチャーには、とても感謝をしています。
「コンサルタントとしてKPMGコンサルティングで働くことを誇りに思えるような会社にしたい」とトップマネジメントが口にするように、当社には何よりも人を大切にする風土があります。“人がすべて”という価値観が根づいているからこそ、KPMGコンサルティングでは誰もが能力を発揮できる柔軟な働き方が可能だと感じています。

男性社員の育休取得は、もはや珍しいことではありません

B. A

シニアマネジャー

日系金融機関を経て外資系アセットマネジメント会社に転身し、同社で最初の育児休業を取得。その後、日系コンサルティングファームで活躍した後、2017年にKPMGコンサルティングに入社。金融領域の知見を活かし、経理・財務を中心とした業務改革、BPRのプロジェクトに従事。2018年11月から4ヵ月間、育児休業を取得する。

自分にとってごく自然な生き方として

今回、娘(第二子)の誕生に際して、育児休業を取得しました。期間は4ヵ月ですが、有給休暇と合わせて実質5ヵ月近くの休みを取得したことになります。
前職勤務時代に息子が誕生した際に2ヵ月間の育児休業を取得した経験があり、今回が2度目です。最初に育児休業を取得したときは、毎日表情が変化していく息子の成長を目の当たりにしながら夫婦で子育てを楽しむことができました。それは何ものにも代えがたい経験であり、この貴重で限られた時間を見逃したくないという気持ちになりました。ですから今回の育児休業取得も、私にとってはごく自然なこととして決断しました。今回は、家族4人で濃密な時間を過ごして絆を深めることができたとともに、制度を活用できる環境を整えてくれた会社に対して感謝の気持ちが湧いて、仕事へのモチベーションが高まりました。
2度の育児休業経験から感じるのは、男性が育児休業を成功させるためには、自分自身・家族・仕事のそれぞれにおいて準備が必要ということです。まず自分自身については、家事や育児にしっかりとコミットする意識とスキルを持たなくてはならないということです。育児休暇中の夫が、夫婦どちらでもできる家事・育児の負担を負うことができないのであれば、妻にとって“面倒を見なければならないもう一人の子供”が増えたに等しいですから(笑)。家族の準備として、夫婦間で、子供の成長に合わせた役割分担について都度会話をして臨機応変に対応していくことが必要なのも、そのためです。
そして仕事については、コンサルティングというサービス業に従事するものとして、クライアントに迷惑をかけないための準備に最も力を入れました。私の場合、半年以上前から上司に育児休業取得の意思を伝え、チームとして私の穴埋めができる体制を取ってもらうことができました。上司やメンバーの理解やサポートがあったおかげで、十分な引継ぎ期間を設けることができ、クライアントに迷惑をかけることなくプロジェクトから離れることができました。

実感は“やってみれば案外大丈夫”

育児休業中は、会社の規則に基づいて、支給されたPCと携帯を返却していました。仕事の情報が入ってきてしまうと、どうしてもそちらに意識が向かってしまうので、「仕事のことを忘れ、本来の主旨である家事や育児に専念しなさい」という配慮ですね。そのため、メールの送受信はもちろんのこと、会社の情報には一切アクセスできませんでした。最初は「復職に備えてメールくらい見たい」と思っていましたが、仕事との繋がりが一切なかったおかげで100%育児に専念することができましたし、心身のリフレッシュにもなりました。主夫生活で忙しくしていたおかげで、仕事を休んでいた期間を忘れるほどスムーズに復職することができました。“やってみれば案外大丈夫”というのが実感ですね。
現在、日本の男性育児休業取得率は約5%です。しかしKPMGコンサルティングはそれよりも高い取得率で、私と同時期に2、3名の男性社員が育児休業を取得していたと聞いています。私が休むことを聞いたクライアントの担当者の方々も、理解を示し受け入れてくださいました。社会全体として育児休業取得の土壌ができつつあることを実感しました。
もちろん、男性社員が育児休業を取得するかどうか、その選択はあくまで本人次第ですが、多くの人に「今しかできない大事なこと」を経験してほしいと思います。仕事も育児もやる気のある人間をしっかりサポートするというのが当社のスタンス。それがこれからのIDE推進につながっていくと信じています。

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