社員インタビュー

Interviews

KPMGコンサルティング

挑んでいくのは、スポーツを通じた社会課題の解決。

R. S

ビジネスイノベーション部門
Social Value Creation
ディレクター
2016年入社

新卒でメーカー系SIerに入社し、SEとして金融のフロントシステムの開発などに取り組む。より経営層に近いところで仕事に取り組みたいと考えるようになり、コンサルタントへの道を志す。リスクコンサルティングの領域に強みを持っていることに惹かれて、KPMGコンサルティングに入社。休日には子供と一緒にオフィシャルクラブパートナー契約を締結している湘南ベルマーレの応援に駆けつける。仕事と趣味がボーダレスという幸せを噛みしめている。

守りのコンサルタントになりたいと考えた

金融系フロントシステムというミッションクリティカルなシステム開発に携わっていると、いかにリスクをコントロールしながらプロセスを進めていくべきかという意識が強くなります。前職のSE時代の私がそうでした。コンサルタントへの転職を考えたときに頭にあったのはそのことで、“攻め”のコンサルタントではなく“守り”のコンサルタントになりたいと思っていました。物事を進めたり意思決定したりするときには、“攻め”の姿勢がフォーカスされがちですが、それ以上に潜在的なリスクについて備えることもとても重要です。特に事業創造などの場面においては、どうしても前のめりになりやすいので、冷静にリスクと向き合ってバランスを見ながら議論することが大切だと思います。
そうした考えから選んだのが、“攻め”と“守り”の両領域で強みと実績があり、ITリスクからコーポレートガバナンス、サイバーセキュリティなど幅広くリスクコンサルティングを支援しているKPMGコンサルティングでした。
入社後は、金融系リスクコンサルタントとしてキャリアをスタート。大手証券のサイバーセキュリティ関連のプロジェクトや、大手損保のプロジェクト評価などの業務に経営レベルで携わりました。コンサルタントの責任において確実にプロジェクトを進めていくとはどういうことか、その本質的なあり方を学べたと思います。

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経験・スキルをリセットして、新しい世界へ

金融系リスクコンサルタントとして経験を重ねる一方、次第に強くなってきたのがスポーツに対する想いです。以前から私はスポーツ、特にサッカーが好きでした。仕事としてスポーツに関われるようになったら、さぞ大きな喜びが得られるだろうと思うようになったのです。KPMGコンサルティングは大好きでしたから、退職という選択肢はもちろんなく、どうにかしてKPMGコンサルティングの一員としてスポーツに関連したことができないかと考え、あるとき、KPMGコンサルティングがオフィシャルクラブパートナー契約を締結していたJリーグの湘南ベルマーレのプロジェクトに参加したいという想いを上司に直接ぶつけてみました。そこで返ってきたのが「やってみたらいいじゃないか」という答え。正直、ダメ元で相談したつもりでしたので、この答えはあまりに想定外でした。喜びのあまり、その場ですぐに「ぜひお願いします」と即答しました(笑)
やりたいことがあったら手を挙げて飛び込んでみるのが、KPMGコンサルティングで働く人たちの基本的な姿勢です。もし、やりたい事業が社内にあれば、その事業への参加意思を表明する。社内になければ、自分で作り、声を上げてもいいんです。ジョブチェンジは、1人ひとりの志を大切にし、それぞれの生き方を尊重する、KPMGコンサルティングらしい制度と言えるでしょう。
もちろん、それまで金融×リスクコンサルタントとして培ってきた経験やスキルを一部手放して新しい領域へ飛び込むことになるため、私としては勇気の要る決断でした。失敗するかもしれないとも思いました。それでもスポーツを通じて地域・社会を盛り上げたいという想いが高まり、思い切って新しいフィールドにチャレンジすることを決意しました。

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好きなことを仕事にする喜び

現在所属する、Business InnovationユニットのSVC(Social Value Creation)には、スポーツをハブにして社会課題を解決することに挑んでいる、スポーツ・イノベーション・チームがあります。私はそのチームの先導として、湘南ベルマーレのプロジェクトに参画しています。スポーツ・イノベーション・チームには他にもいくつかのプロジェクトが走っていますが、中でも勢いがあるのが湘南ベルマーレのプロジェクトだと感じています。
現在取り組んでいるのは、ファンエンゲージメント向上のための基盤構築及びスポーツを通じたSDGs活動を支援する、地域協創型デジタルプラットフォームの構築です。
具体的には、ファンエンゲージメントの向上策として地域のファンのロイヤリティを上げ、いかにしてベルマーレを生活の一部として考えてもらえるようになるか、デジタルを活用した仕組み・基盤をつくり、その上でマーケティングを展開していくこと。また、地域協創型デジタルプラットフォームの構築を通し、150社以上のオフィシャルクラブパートナーとの協力によって社会課題を解決する取り組みも推進しています。かつては企業とスポーツチームの関係づくりと言えば、広告掲出に終始していました。しかし時代は変わり現在は、SDGsをキーワードに、新たな関係づくりを進めているわけです。企業も単に広告費を出して終わりではなく、社会課題の解決に結びつく貢献ができるので、非常に意義ある取り組みだと受け止めてくれています。

こうした取り組みは、まさに私がやりたいと思っていたことです。好きなことを仕事にできているという充実感は、言葉では言い表しきれません。スタジアムに足を運んで仕事をすることが楽しいですし、何よりクラブスタッフの皆様と距離感近く実務レベルに落とし込んだ細かい議論や推進につながっています。チームメンバーは決して評論家で終わらず、真にベルマーレのことを考え抜いて各施策に取り組めるのは、KPMGコンサルティングしかないとさえ思っています。

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従来型のコンサルティングモデルを超え、新たなニーズの芽を掘り起こし推進できるコンサルタントへ

今後、スポーツを通じた社会課題の解決というテーマを通じて、新しいノウハウ、新しい知見を生み出していきたいと考えています。
先行きが不透明で将来を見通せない今の時代には、既存のアセットやサービスを活用した従来型のコンサルティングモデルを超え、社会課題への向き合い含めた新たな価値提供ビジネスを掘り起こし、推進する力量のあるコンサルタントが求められていくと考えています。社会課題のあるところには必ずニーズの芽があるはずです。その芽を掘り起こし、育てていきたいのです。当然のことながら、いかにマネタイズしていくかという困難な課題にも挑んでいかなくてはなりません。そのエネルギーも、私の場合は好きなことに取り組める場・信頼関係のあるクライアントやメンバーがいるからこそ生まれてくるのです。こうした既存の枠組みにとらわれない取り組みは、売上至上主義ではなく顧客や社会と真に向き合うことを大切にしているKPMGコンサルティングだからこそできる挑戦だと実感しています。挑戦はこれからも続いていきます。

※記事の記載内容は、インタビュー取材時点のものとなります。