
品質に妥協せず、一人ひとりが力を発揮するチームでありたい
米田 有
執行役員 パートナー
Management ConsultingE. S
学生時代に言語学を学ぶ。答えがないものについて考え続けることが求められ、幅広い業界・領域に携われる点を魅力に感じ、KPMGコンサルティングに新卒で入社。クライアントの変化を実現することに大きなやりがいと自己の成長を実感する。目標は、デジタルトランスフォーメーション領域での専門性を高め、社内外から指名していただける存在になること。
昔から、いま起きていることの背景にどんなメカニズムがあるのかが気になるタイプでした。高校生の時には、英語を学ぶなかで人がどのように言葉を理解し、言葉を伝えるかのメカニズムが知りたくなったことから言語学に興味を持ち、その後大学と大学院で学びました。一方で、間口が一番広い新卒のタイミングで社会に出てみたい気持ちもあり、せっかくなので好きなことを仕事にできる会社を目指そうと就職活動をすることに決めました。
そうして始まった就職活動で浮かび上がってきたのが、コンサルティング業界です。私は答えがないものについて考えることが好きなので、固定の商材がある会社より、無形のサービスを扱うような会社がよいのではないか。コンサルティング業界では、計画を作るところから、実際にそれを実行するところまでをサポートし、クライアントもあらゆる業種・業態にわたり、カウンターパートも多岐にわたる。そのような業界に就職すれば、いろいろな経験を積むことができて面白そうだと思ってからは、同業界に絞って活動を進めるようになりました。
なかでもKPMGコンサルティングに入社する大きな決め手となったのが、社員の雰囲気の良さです。それを実感したのが、就職活動中に参加したインターンシップでした。そこでは、現実のプロジェクトに近い架空の課題にグループで取り組み、複数名の社員がメンターとして真摯なアドバイスやレビューをしてくれたのですが、雰囲気のよい人が多かったんです。鋭いアドバイスのなかにも一緒に働く人をいやな気持にさせない配慮を感じ、こういう方々と一緒に働きたい、そして自分もこういう社会人になりたいと思いました。
私が入社した時は職種別採用を実施していなかったので、入社1年目はOJTのような形で自動車メーカー、製造業、自治体と複数業界のプロジェクトに携わりました。その後、デジタルを用いた業務改善に興味があったため、そういったサービスを中心とするチームに希望を出し、配属されました。
現在は、DDD(Design Data & Digital)推進室というKPMGコンサルティングの社内プロジェクトに入り、全社横断のDXを担っています。これまで総務、経理、人事などと縦に分断されていた組織に“横串”を通すことで、クライアントに相対する社員の抱える業務をシームレスに、よりよいものにすることがミッションです。私はある領域の業務改善に向けたサービス開発をリードする役割を担い、クライアント支援と変わらない視点で取り組み、ここで得た経験や学びを今後のクライアントワークに活用することを想定しています。
コンサルタントとして向き合うテーマは、答えが明確にはないものがほとんどです。答えがないからこそ、ゴールにたどり着くまでのプロセスや考え方を慎重に設計することが重要だと考えています。そうすることで、自身やチームの作業の効率性を上げるのはもちろん、クライアントに納得感を持っていただきやすくなると考えています。
プロセスを適切なものにするには、クライアントが最終的にどこを目指したいのかの“意思”をしっかりつかむことが大切です。たとえばクライアントが自治体であれば子育てや福祉などさまざまな政策をホームページなどで開示しているので、それをできるかぎり事前にインプットすることでクライアントの思いに沿った提案・支援をするよう心がけています。あわせてクライアントのところに足を運んで積極的にコミュニケーションをとるようにも努めています。
もう1つ大切にしているのが、実現性を高めることです。たとえ業務をよくするためのデジタル施策であっても、今までのやり方を明日からガラッと変えるというのは負荷が大きいです。「こうすれば成功しますので、あとはお任せします」とクライアントにお渡しするだけでは、おそらく真の変化は起こりません。
だからこそ、変化に伴う負荷もふまえた上で、クライアントが「明日からこうやっていこう」と能動的に感じてもらえるレベルまでの配慮と具体化がなされていること、そして必要であれば実行まで一緒に行うことが重要です。こうして答えのない課題にとことん向き合い、クライアントの「変化」を実現するところに、コンサルティングの本質的価値があると思っています。
入社してから一番印象的なできごとであり、仕事のやりがいにもつながっていることがあります。それは、あるクライアントが新規事業を立ち上げるにあたり、リサーチや戦略策定の支援をした時のことです。事業が無事立ち上がり、後日、新聞にそのニュースが載ったのです。私たちの仕事が、クライアントの意思決定に何らかの形で関与し、実際に成果として形になったのを見て、嬉しく、大きな達成感を覚えた瞬間でした。
嬉しさを感じることは、日々のなかにもあります。たとえば「さきほどの説明がすごくわかりやすかったです」「作成してもらったあの資料を、組織内で使っています」などとクライアントから伝えていただいた時は、自分の仕事がクライアントの活動にささやかながらも織り込まれていることを実感でき、充実感があります。
能力の部分で以前と大きく変わったと感じるのが、ものごとを俯瞰して見られるようになったことです。以前は、与えられた仕事をいかに高品質かつスピーディに仕上げられるかという、作業者の目線でした。資料を作るにしても、1から10まで全部きれいに整理しようといった自己満足的なところがありました。
でもプロジェクトのゴールを第一に考えると、そのやり方では、本当に大切な観点に対する検討がおろそかになりかねません。そこに気が付いてからは、全体的な視点のもと、優先順位やメリハリをつけながら業務を組み立てるようになりました。その点が、私自身の大きな成長だと感じています。
KPMGコンサルティングで働く魅力の1つは、手を挙げればいろいろなことに挑戦させてくれる環境であることです。実際に私も海外のエキスパートへのインタビューや、クライアントの役員クラスの方への報告など、さまざまな責任ある仕事に1年目から就かせてもらえ、幅広い経験を得ることができました。
人柄の良さも、KPMGコンサルティングの大きな魅力です。入社してから4年以上経ちますが、役職や年次にかかわらず、相手を尊重しながらコミュニケーションをとるメンバーがとても多いです。
また、入社してから実感したのが、社員の働き方に関する制度が整っていることです。出産、育児、介護といったライフイベントを迎える社員に対して、さまざまな選択肢が用意されていて、働き手としてありがたいと感じています。またオンとオフのバランスに関しても、私は仕事の優先順位を付けられるようになってからは想定外の長い残業などはほぼなく、ちょうどよいバランスで働けています。今は特定領域の知識を体系的に身に着けるために、オフの時間は資格の勉強をよくしています。
将来的には、今携わっているデジタルトランスフォーメーション領域の中で専門性を磨き、そのテーマの専門家として認知されるようになりたいです。それにより、社内からもクライアントからも「あなたにお願いしたい」と言ってもらえるようになることが、1つのゴールだと考えています。
新卒入社。KPMGインドと協業して自動車業界の脱炭素化調査・レポート作成、メーカーの投資機能立ち上げ支援、地方自治体のスマートシティ戦略策定などに携わる
コンサルタントに昇格
スマートシティ推進組織の組成支援、国家プロジェクトへの公募支援などに携わる
通信会社の画像AIのPoC(概念実証)支援、業務のデジタル化に向けた製品調査などに携わる
シニアコンサルタントに昇格
社内DX推進構想策定、社内手続き改善に向けたサービス開発などに携わる
業務開始
メールやチャット、1日の予定をチェック
ミーティング用の資料作成などの作業
定例ミーティング
協業するグローバルチームの開発状況確認など
ランチ
作業
内部ミーティング
自チーム、社内のバックオフィスや事業部門などと開発中のサービスに関して協議
作業
ミーティングをふまえた資料等の更新、チームメンバの進捗状況の確認、メールやチャットのチェック
業務終了