
ナショナルアジェンダの遂行に深く関わるものとしての誇りを胸に
宮坂 修司
副代表 執行役員 コンサルティング統括パートナー
Management ConsultingS. M
日系のSIerに約20年勤めた後、より個としての実力を高め第二のキャリアとしてKPMGコンサルティングへ入社。ERP(基幹業務システム)導入チームのマネジメントと、プロジェクトでのPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)を担う。切磋琢磨できるメンバーとの仕事をとおして、オーナーシップを磨いている。
大学時代は文系で、就職活動の始めの頃はメーカーの営業職を中心に応募しましたが、当時SEに対する企業からのニーズがとても高いことから、私もSEにチャレンジしてみることにしました。ご縁があり日系のSIerに入社したところ、思ったよりもその仕事が向いていたんです。
プログラミングでは、はじめにプログラムの流れを設計する工程がありますが、新人研修の時からなぜかそれが得意でした。また、SIerでの業務の進め方は、プロジェクトごとにアサインされ、半年や1年ほど従事してミッションを遂行したら解散という形で、ルーティンワークをこなすより、常に新しいことに向き合いたい私には、そこも魅力でした。
もともとマネジメントの仕事にも興味があり、プロジェクトのリーダーを任されたり、マネジメント関連の資格を取ったりしながら、マネジメントという仕事にもやりがいを感じていました。そうして前職時代は、Webシステムのスクラッチ開発や、ERPの導入・保守業務、およびそれらの組織運営やPMOの業務に携わり20年のキャリアを積んできました。ただ、そのなかで、出産や子育てによる仕事環境の変化など、大変な時期もありました。
そんななか、たまたま転職エージェントの方と話す機会があり、その方が私の経歴を聞いて、ぜひ推薦したい業界があると言ってくださって。それがコンサルティング業界でした。私としても、ちょうど子どもが大きくなって節目を迎える時期だったこともあり、個人としての実力をもっと高め、仕事に振り回されるのではなく自身で今後の人生をコントロールできるようになりたいと感じていて。その点で、まさにコンサルティングファームは、最良の場所だと思いました。よし、それなら「第二の仕事人生」ではないけど、今後の自分の世界を広げるため、大海原へ修行に出るつもりで転職してみよう。そう決心しました。
いくつかの企業の選考を受ける中でKPMGコンサルティングに入社する決め手となったのは、何といっても雰囲気のよさです。前職時代にコンサルティングファームの仕事はハードで大変という話を聞いていましたが、転職活動で関わったKPMGコンサルティングの担当者は聡明かつ温厚で、人間味にあふれた方々ばかりでした。コンサルティングファームの一般的なイメージとはよい意味で異なり、この会社でキャリアを積みたい!と直感的に思いました。
入社後は、クライアント企業においてERPを導入する60人ほどの組織に所属しています。私はそのなかの1つのチームでマネジャーを務め、プロジェクトにおけるPMOなどを役割も担っています。
また、自身が所属するチームにおけるマーケティングとコミュニケーション管理も担当しており、たとえばマーケティングでは、海外でのOracleのイベントにKPMGインターナショナルのチームと連携しながら初となる出展を実現したこともあります。
コミュニケーション管理の一環としては、60人のメンバーが集まる懇親会の幹事を務め、若手のメンバーたちと一緒に出しものなども含めたイベントの企画・運営を行ったりもしています。リモートと対面のハイブリッドワークであることもあり、懇親会で初めて顔を合わせることも少なくないので、メンバーの人となりをつかんで距離を縮めることは、業務の面でも意義が大きいと感じています。
一方PMOの仕事では、クライアントにおける組織運営のサポート役となり、必要なルールを整備して周知し、組織のコミュニケーションが円滑にまわるような関係構築の支援をしています。そうした支援をとおして、滞っていたプロジェクトがうまく動き出したり、クライアントの期待を超えるアウトプットを出せたりしたときは、やはりうれしいです。
KPMGコンサルティングのコンサルタントとして特に大切だと感じているのが、問題を自分ごととして捉え、責任をもって主体的に動いていく「オーナーシップ」です。クライアントは我々に対価を払って仕事を依頼してくださっているので、「言われたとおりにやりました」だけでは、見合ったバリューは出せません。だからこそ、頼まれたことをどこまで自分の責任範囲として広げられるか、クライアントは何のためにシステム導入をしようとしていて、そこに向けて何ができるのかを考え続けることが、とても重要だと考えています。
その点、KPMGコンサルティングはオーナーシップをもつ社員が多く、そういったメンバーと仕事をともにすることが大きな刺激になっています。業務で難しい局面に差し掛かっても「これはちょっと無理そうですね」で終わるのではなく、「いやいや大丈夫。一緒にやってみましょう」とパソコンを持ってきて隣で手を動かしてくれる。上司も「本当に無理ですかね。たとえば、ここをこんなふうしたら、できるんじゃない?」と、マインドを持ち上げてくれる。そうした頼もしいメンバーがたくさんいるんです。
クライアントがシステムを導入するにあたっては、通常の運用・保守業務を行いながら、社内の全部門に調整を図り、ヒヤリングを行い、資料を共有して、テストをしてと、大きな労力を割かれます。だからこそ、「私たちの責任はここまでです」とするのではなく、一番近くに寄り添って「伴走」させていただく。その意味では、クライアントの社内の方よりも親身に相談できるような存在となる。それが、私たちの提供すべきバリューだと捉えています。
難しい課題に対して、みんなでどう乗り越えるかを考えながら実行まで進めていくことは大変である一方、私にとってはそこが楽しく、ワクワクさせられます。
以前は、コンサルティングファームは夜遅くまで働くイメージがありましたが、私はワークライフバランスをしっかりとれていて、周りにもそういうメンバーが多いです。もちろん、時期によっては夜遅くまで業務に就くこともありますが、「予定があるので今日は早めに失礼します」と言いやすいカルチャーがあります。私はKPMGコンサルティングに入ってから、プロジェクトの切れ目に休暇をいただき、憧れの場所へ海外旅行に行くことも叶いました。
それと、リモートワークと出社をフレキシブルに選べる点も、働きやすいと感じています。もちろんクライアントの意向をベースとした働き方になりますが、私の場合、午前中は家で業務に就き、午後からオフィスに出ることが多いです。そして、会社で契約しているシェアオフィスをいつでも利用できる点も便利ですね。そして私にとって何より魅力なのが、前述のように優秀でモチベーションが高く、かつ思いやりのある社員たちと一緒に仕事ができる点です。
そうしたメンバーたちが、決められたとおりに動くのではなく、何をすればベストかを自身の頭と心で考えていく。そのようなマインドに感化された人たちが集まることで、もはやそれが社風やカルチャーのようになっているのかなと。だからこそ、新しいものを自ら作っていきたい人、そしてキャリアを能動的に切り拓いていきたい人には、とてもよい環境だと感じます。
日系SIerに入社
製造業向けスクラッチWebシステム構築に携わり、プログラマーからプロジェクトリーダーまでを経験
二度の出産・育時休業を取得
Oracle、SAPなどERPの導入・保守に携わる
SAP導入・保守組織の課長職として組織運営を行う
KPMGコンサルティング入社
CPS Oracleチーム所属。マネジャーとして組織運営と、ERP導入プロジェクトのPMOなどに携わる
お弁当づくりと朝食準備
週末に準備したおかずを使って高校生の長男のお弁当作りと朝食準備をし、子供たちを送り出す
朝ランと朝活
家の周りを10分ほど走り、カフェでメモの整理や英語学習などを行うのが毎日のルーティン
業務開始
朝のミーティング(内部・外部)に参加し、その後作業を行う
出社
午後はオフィスに出社し、作業やミーティングに参加
作業に集中する日は近所のシェアオフィスで作業
業務終了