クライアントファーストを念頭に、徹底してフェアネスを貫く
山根 慶太
KPMGコンサルティング 執行役員 パートナー
SectorS.D
新卒で大手自動車メーカーに入社。電気自動車の電池に関わる技術開発などを経験。日本の製造業の課題解決を支援し、プレゼンス向上に貢献できる仕事をしたいと考え、KPMGコンサルティングに入社。現在は大手自動車メーカーの新規事業の企画・実証実験・商用化を支援している。趣味はサウナ、銭湯めぐりとドライブ。
新卒で大手自動車メーカーに入社し、電気自動車の電池に関する技術開発や生産準備を経験しました。そのなかで、今後自動車業界の中核になっていく電気自動車の分野で、急激に中国や韓国メーカーが勢力を拡大している様子を目の当たりにし、日本のモノづくりに対して危機感を覚え、日本の製造業のプレゼンスを高めたいという思いを持ちました。ただし、メーカーに在籍している以上、やれることは自社事業範囲またはその周辺領域に限定されるケースがほとんどです。そこで日本の製造業を外部から支援する仕事に携わりたいと考え、コンサルティングの仕事に興味をもつようになりました。
コンサルティング業界に絞って転職活動を行い、KPMGコンサルティングを含む3社から内定をいただきました。どこに入社するか迷いましたが、どの方と一緒に働きたいかという視点と条件面で決めました。KPMGコンサルティングのキャリア支援や子育て支援などの情報も目にしていて、長く働けそうだと感じたことも決め手でした。
入社から4つのプロジェクトを経験しましたが、いずれもクライアントは自動車業界の企業で、前職の経験を存分に活かせていると感じます。専門用語をすぐにキャッチアップでき、自動車業界を取り巻く環境や業務内容を理解できるためクライアントからも「スムーズに会話ができていいですね」とフィードバックをいただいています。
一方、転職したばかりの頃は苦労もありました。成果物であるパワーポイントの資料1つ作るのも大変で、最初のプロジェクトの上司から何度もフィードバックを受け、慣れるまで2〜3ヵ月ほどかかりました。また、前職は大企業だったこともあり、物事を決めるのに複数の部署や関与者に根回しが必要だったことが習慣付いていたため、現職では必要のないところに気をつかいすぎて結果遠回りになってしまったこともありました。
現在は大手自動車メーカーのクライアントのオフィスに常駐し、エネルギーマネジメント関連の新規事業の企画や実証実験、商用化を支援しています。自動車メーカーにおける新規事業は、CASE(自動車業界における革新的な技術やサービスであるConnected(コネクティッド)、Autonomous/Automated(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)の頭文字をとった造語)を始めとする100年に一度の大変革期を乗り越えるために重要な新たな収益の柱です。この領域を支援させていただくことは、転職動機でもあった「日本のメーカーのプレゼンスを高める」ことに直結するため、日々大きなやりがいを感じながら仕事に向き合っています。
現在のプロジェクトはマネジャーと私の2名体制ですが、クライアントに常駐しているのは私だけなので裁量をもってプロジェクトを推進しています。その成果として、「この仕事を引き続きお願いしたい。長くいてほしい」とクライアントから名指しで言っていただき、プロジェクト期間を複数回延長いただいております。コンサルタントは高い報酬をいただきクライアントを支援しているので、対価に見合う価値を出せたと実感できたことがうれしかったですね。
成長を実感するのは、できなかったことを乗り越えた感覚を覚えるときです。私は毎回、プロジェクトが終わるタイミングで、期待値を上回ったポイント・下回ったポイント・現在の課題を直属の上司からフィードバックを受けるようにしています。そこで、出てきた課題に向き合い、克服できるような役割や業務を、次のプロジェクトで担当させてもらえるよう交渉します。このように、目の前のプロジェクトに全力で取り組んで、自分のケイパビリティを増やすことにつながるサイクルを作り、回していくことを心がけています。
実際に現在のプロジェクトに入る前には「プロジェクトの全体像を捉えて、タスクをしっかりと設計する経験をしたい」と上司に伝えました。現在のプロジェクトでは支援のスコープのなかにプロジェクトマネジメントのロールが含まれているので、私のキャリアやスキルアップの志向を考慮のうえ、プロジェクトにアサインしてもらっています。希望が常に叶うとは限りませんが、どういった経験を積んでいきたいかを上司とコミュニケーションし、自分に求められる役割の確認を密に行うことが重要だと思います。
今後はこれまで培った強みも生かして、自動車業界における「電動化」分野の専門性を深めていきたいと考えています。電気自動車の電池については、気候変動に対する課題感をもって学生時代から研究をしてきました。電動化分野なら誰にも負けない、深い専門性をもったコンサルタントを目指しています。
KPMGコンサルティングにはさまざまなバックグラウンドの社員がいて、価値観や専門性も多岐にわたります。自分の専門外でわからないことがあったときには、社内のどこかに必ず詳しい人がいるほどです。例えば、クライアントから「法律の条文解釈に悩んでいます」と相談されたことがありました。詳しい分野ではなかったので、一緒に仕事したことのあるリスクコンサルティング領域の同僚に質問したところ、すぐにアドバイスをもらいスピーディーに解決できました。全社員が使うチャットツールには、社内で知見を持つ人を探すためのチャネルがあり、活発に情報交換がされています。組織がサイロ化されておらず、風通しがいいこともKPMGコンサルティングの魅力です。
異業種からコンサルティング業界に転職したいと考えている方もいるかと思います。慣れ親しんだ環境から、新しい環境に踏み出すことはとても勇気がいることです。特にコンサルティング業界はハードワークのイメージがあって躊躇するかもしれません。ただ、私が転職して感じたのは慣れるまで必死に動けば何とかなるということです。KPMGコンサルティングには充実した研修制度、成長を促進してくれるパフォーマンスマネジャーが一人ひとりにつく制度など、キャッチアップを支援してくれるサポートが充実しています。少しでも迷っている人はぜひチャレンジしてみてほしいです。
業務開始
打ち合わせ資料作成
クライアントと打ち合わせ
ランチ
企画書の作成
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内部打ち合わせ
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業務終了