サステナビリティの専門家として社内外から認知される存在に

A.O

Risk Consulting
Sustainability & Risk Transformation
コンサルタント
2022年 新卒入社
法学部卒業

学生時代にサステナビリティに興味をもち、先進的な取組みをしているスウェーデンに留学した経験をもつ。KPMGコンサルティングに入社した理由は人の魅力と、若手が活躍できる環境であること。趣味は友人とのグルメ探訪とフィギュアスケート。

学生時代から、環境やサステナビリティに強い関心をもっていた

高校生の頃に国際問題や社会問題について学ぶ機会があり、環境やサステナビリティといったテーマに興味をもち始め、大学時代には先進的にサステナビリティに取り組んでいるスウェーデンに1年留学しました。実際に現地で生活し感じたのは、環境に対する高い意識です。スウェーデンでは幼稚園や保育園から体系的な環境教育が実施されており、環境を大切にする意識が社会に深く根づいています。企業もサステナビリティと事業成長の両立を当然のこととして追及しています。
このような姿勢に強く影響を受けたことで、企業のサステナビリティへのアプローチが国や文化によって多様であることにも気が付きました。一部の企業ではサステナビリティと事業成長が相反すると捉えている現状を目の当たりにし、この認識ギャップに問題意識を持ち始めたのです。帰国後に、環境問題の本質を探る中で、個人の取組みだけでは限界があること、真の変革には企業の行動変容が不可欠であることを認識し、企業の変革を通じて社会全体のサステナビリティを高めることが、最も効率的なアプローチだと考えるようになりました。

その後、就職活動の時期になり、自然と興味のある環境やサステナビリティに関わる仕事に携わりたいと考えるようになりました。事業会社に入社し内部からサステナビリティに取り組むという選択肢もありましたが、より多くの企業がサステナビリティ戦略を推進するためには、外部から多様な視点を持ち各企業の実情に即した解決策を探ることで持続可能な社会の実現に貢献することができるサステナビリティコンサルタントが良いのではないかと考え、主にコンサルティング業界に絞って就職活動をしていました。
数あるコンサルティングファームからKPMGコンサルティングを選んだ一番の決め手は「人」の良さです。面接官が就活生の立場に立ち、疑問点の解消を積極的に行っていたことが印象的でした。当時のKPMGコンサルティングは設立して間もない比較的新しい会社で、若手が意見を言いやすい環境だと先輩社員から伺い、若手のうちから活躍できるチャンスがありそうだと感じたことも後押しとなりました。

企業活動における利益とサステナビリティの両立の難しさを実感

入社後の1年間で3つのプロジェクトに参画したのち、2年目から企業のサステナビリティ経営をリスクマネジメントの観点から支援するSustainability & Risk Transformationユニットに配属となりました。
現在は2つのプロジェクトに参画しています。1つ目はメーカーの脱炭素に向けた取組みの支援です。脱炭素化を目指すうえでの課題を踏まえ、温室効果ガスの削減施策検討から、社内の意識醸成まで支援を行っています。私はプロジェクトメンバーの中でもジュニアの立ち位置であるため、議事録の作成や定例会の資料作成、クライアントMTGでの説明を担当することが多いです。
2つ目のプロジェクトでは、メーカーに対しグローバル事業継続計画(BCP)の支援をしています。事業継続計画の策定や有事の際の運用方法をはじめとするクライアント社内での制度整備等を行っています。私は海外拠点におけるBCP文書の高度化支援および整備状況の管理に加え、有事の際の運用体制の検討などを担当しています。

実際にコンサルタントとしてサステナビリティに携わるようになり感じたことは理想と現実の違いです。学生時代は「企業はサステナビリティを推進するべきだ」と抽象的に考えていましたが、実際にクライアントである企業の悩みや考えを伺うと、一筋縄ではいきません。企業活動において利益は切り離せないものであり、利益とサステナビリティをどのように両立するのか、サステナビリティを投資コストではなく機会として前向きに認識していただくことの難しさも痛感しています。
そのような状態の中、クライアント社内の意識醸成の取組みを進めている際に、「当初は現実的ではないと感じていたが、世の中の要請等を踏まえ企業がサステナビリティに取り組む意義を理解できた」といった意見をいただきました。サステナビリティに対してあまり積極的ではなかったクライアントからこのようなご意見をいただいたことから、企業として優先すべき課題が複数ある中で、クライアント社内におけるサステナビリティへの意識をいかに浸透させ、リスクではなく機会と捉えていただくか、それが私のミッションだと改めて気が引き締まった出来事でした。

情報共有を通じて自身が成長するチャンスを掴んでいく

仕事をする上で心がけていることは、自身の知り得る情報を可能な限り上長や周りのメンバーに共有することです。入社1~2年目はプロジェクトチームの中で一番下の立場であり、リサーチや議事録の作成を任せられることが多いです。リサーチ業務では、プロジェクトでクリアすべきタスクの詳細まで調べることができ、議事録作成では打ち合わせでクライアントが話したニュアンスを捉えることができることがこれらの業務を担当するメリットです。そこで得た情報をこまめに周りに共有することで、細かな疑問点が生じた際にメンバーから頼っていただくことができ、それにより任される仕事も少しずつ増えると感じています。また、最初は細かく明確に指示されていたところが、大枠のテーマや想定するアウトプットなどの抽象度の高い指示に徐々に変わった際には、自身の裁量も増えると同時に、成長を実感することができました。
私が所属するユニットは同時に複数プロジェクトを担当することも多いため、スケジュールやタスク管理には特に注意しており、各プロジェクトの上長に現在の自分の状況を適宜明確に伝えるように心がけています。

今後の展望としては、まずはコンサルタントとしての基礎力を身につけ、長期的には、サステナビリティ分野の専門家として社内外からプロジェクトを任せたいと言っていただける人材になりたいと考えています。そのためにも、サステナビリティ関連のプロジェクトに数多く参画し場数を踏む必要があると考えています。
サステナビリティの分野はESG投資の拡大や脱炭素化の潮流等により、世界的に関心が高まり、企業にとっても無視できないテーマだと認識されつつあります。今後は大企業だけでなく中小企業にもサステナビリティを企業における全社課題、および機会として捉える重要性が認識されるのではないかと考えています。

クライアントのために全力で取り組む先輩たち

KPMGコンサルティングの強みは、短期的な利益だけではなく、クライアントとの長期的なコネクションを築くことを見据えて、クライアントのサステナブルな成長を支援できることだと考えます。私が携わるプロジェクトも2年以上続いている長期プロジェクトであり、このような点でもKPMGコンサルティングはクライアントから信頼されていると感じます。
もう1つの特徴は社内でのコミュニケーションが活発なことです。私の所属するSRTユニットでは“チーム会”が開催され、普段は違うプロジェクトにいる社員と、お互いのプロジェクトの話を定期的に共有する機会があります。実際に、似た特性の案件にアサインされている方と情報交換を行ったことで、考え方やアプローチの幅が広がり、自身の発言に説得力を持たせることができました。
また、入社する前は「コンサルタントは堅い人が多いのではないか」と思っていたのですが、実際は人間味のある魅力的な方が多く、日々クライアントのために頭に汗をかいて全力でベストな解を探っています。私が考えるKPMGコンサルティングで活躍できる人物像は、実現したいことや自分の意見をしっかりともち、クライアントの成長のために真摯に取り組むことができる人です。常に前向きに物事を捉え、仕事を楽しむことができる人と一緒に仕事ができると嬉しいです。

※記事の記載内容は、インタビュー取材時点のものとなります。

キャリアパス

  • 2022年

    ビジネスアナリストとして新卒入社

  • 2023年

    コンサルタント昇格

1日のスケジュール

  • 08:30

    業務開始

    メール確認、当日の作業内容確認

  • 09:00

    作業

    クライアントMTG資料の体裁・内容の最終確認、クライアントへの説明時のポイント整理

  • 10:00

    インターナルMTG

    クライアントMTGに向けた最終確認

  • 12:00

    同期とランチ

  • 13:00

    作業

  • 15:00

    クライアントMTG

  • 16:30

    内部ディスカッション

    クライアントMTGのラップアップ、次回クライアントMTGに向けたタスクの整理

  • 17:30

    作業

    次回クライアントMTGに向けた作業方針の整理、翌日のタスク内容確認、工数整理 など

  • 19:00

    業務終了