国内外のスタートアップ企業を巻き込み、日本企業を支援する専門家へ

S.Y

Business Innovation
Open Innovation
コンサルタント
2022 新卒入社
経営学部卒業

オーストラリアの大学で経営学を専攻。2022年に新卒で入社。企業変革の際に中核となるコンサルティング業界に興味を持ち、自身の長所を発揮できる場所であると感じたことからKPMGコンサルティングへの入社を決意。入社後はオープンイノベーションのプロジェクトに携わる。趣味は映画を観ること。

社員一人ひとりが埋もれずに存在感を発揮できる場所

日本の高校を卒業した後、オーストラリアの大学へ進学しました。海外大学への進学を決意した理由は、高校時代にホームステイをした際に語学力が追いつかず十分にコミュニケーションを取ることができなかった後悔があり、苦手なことを克服したいという気持ちからでした。大学時代に力を入れたことは大きく2つあります。1つは文化の違う同級生たちとディスカッションしながら、グループワークやプロジェクトを進めたこと。そして2つめはオーストラリアと日本それぞれの企業のインターンシップに参加したことです。日本のスタートアップ企業のインターンシップには、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で一時帰国したタイミングで参加することになったのですが、オーストラリアに戻ってからもオンラインで継続し私にとって大きな経験となりました。
オーストラリアで就職するという選択肢もありましたが、やはり日本が好きなので、海外の大学で学んだことを強みに、仕事を通じて日本の社会に貢献したいと考えました。
もともとは国連機関に興味を持っていましたが、関連する方々と話をしてさまざまな職種について情報を得るうちに、コンサルティングファームは幅広い業界にアプローチでき、企業を変革する際に重要な役割を果たすことを知り興味を持ちはじめ、就職活動ではコンサルティング業界に絞って選考を受けました。なかでもKPMGコンサルティングを選んだ理由は、売上や規模だけを追い求めないという点を魅力的に感じたからです。当時の新卒の採用人数は30名ほどで、他のBIG4と比較すると少なく、その分、一人ひとりを丁寧に見てくれ、自分が埋もれずに存在感を発揮できるのではないかと思いました。また、KPMGコンサルティングにはさまざまなタイプの社員がいますが、柔らかい雰囲気があり、キャリアとして突き詰めたいテーマを明確に持っている方が多いことも決め手でした。

日本企業と海外のスタートアップをつなげる仲介役としてのやりがい

入社半年後から現在まで、日本の企業と海外のスタートアップ企業が連携し、新規事業を立ち上げるオープンイノベーションのプロジェクトに参画しています。クライアントは製造業が盛んな県の県庁で、プロジェクトの目的は製造業と並ぶ新たな産業を立ち上げていくことです。具体的にはクライアントの県にある企業と先進国のスタートアップを連携させることで新たな事業を生み出す支援をしています。そのなかでの私の役割は、県内企業と海外企業が連携して立ち上げる新規事業案の検討から事業推進のために実施すべき点を整理することです。アウトプットを考えたうえで、上長にフィードバックをもらう形で進めています。
仕事で難しいと感じる点は、日本企業と海外企業それぞれに言語や文化の違いを理解してもらうことです。特に、時間の考え方や信頼関係を構築するためのコミュニケーションは国によって異なります。たとえば、日本企業は承認プロセスが多く、海外のスタートアップからすると決断までの時間が長く感じるため「打ち合わせに早く意思決定者を出してほしい」と言われることもあります。こうした違いを双方に伝えることで理解を促し、物事を前に進めていくことが仲介役としての私たちコンサルタントの役割です。

また、新規事業の立ち上げには協業案の検討・適切なパートナー企業の探索・連携に向けた議論・実証実験など、中長期的なコミットメントが重要となります。そしてプロジェクトを軌道に乗せることも私たちに期待されていることの1つです。日本企業と海外企業がじっくりと議論したうえで連携によって描ける未来を提案することで、両者のモチベーションが高まり、プロジェクトを推進できることもあります。日本企業と海外スタートアップの双方が主体的になってプロジェクトが進んでいくと、大きなやりがいを感じます。

世界各国のKPMGメンバーファームとの連携が活発に行われている

国内外問わず、KPMG内でのコラボレーションをしやすいことはKPMGコンサルティングの特徴の1つです。現在のプロジェクトも、KPMG FASというM&Aを専門に行うKPMGジャパン内のグループ会社との共同プロジェクトであることに加え、プロジェクトに関与する海外のスタートアップ企業の現地のKPMGメンバーファームとも連携しています。本プロジェクト以外にも、提案活動をする際に海外事例を聞くなど、各国のメンバーファームへ気軽に連絡を取り協力を得ることが可能です。
また、自分の意志を伝えることが、チャンスとなる点もKPMGコンサルティングの良さだと思います。新卒入社の場合は、入社から配属までの約1年の間に、いくつかのプロジェクトにチームメンバーとして参加した後、希望や適性をもとに部署が決定します。配属先が決まるまでに何度か面談を行うのですが、私は面談の度にオープンイノベーションに興味があること、語学力も活かしたいことをアピールしていました。その結果、現在のプロジェクトにアサインしてもらうことができました。

「こんな人になりたい」と思える人が多い会社を選ぶ

今後の目標は、国内外のスタートアップの技術・知見と歴史ある日本企業の連携を支援していく専門家になることです。スタートアップにこだわる理由は、大学時代にスタートアップで数年インターンをしていて、そこで働く人たちの高い熱量に魅せられ、一緒に働くことがとても楽しいと感じたからです。専門家になるためには、さまざまなスタートアップ企業の情報を知り、理論や専門知識を知る必要があります。これらを積み重ねていくためにも今後は、一つひとつのプロジェクトに全力で向き合っていきたいです。
就職活動をしている方に伝えたいのは、よい会社に入社できれば信頼にはつながるものの、それだけがすべてではないということです。入社してからの時間は非常に長いです。だからこそ、どんな仕事なのかをしっかりと知ることが大事です。さまざまな人に話を聞いて、仕事をしている自分を想像する。そのときに、ご自身のキャリアの最初のステップとして自分の人生を賭けられるのかを考えることが大切だと思います。また、どの会社に入社するかを迷ったときには、自分がなりたいと思える雰囲気の人が多い会社を選ぶことをおすすめします。1つの会社に入ることはその会社の色に染まるという面もあるからです。私はKPMGコンサルティングの選考で10名ほどの社員に会いましたが、「こんな人になりたい」と思う人が多かったです。そんなふうにご自身が思える会社を選んでみてください。

※記事の記載内容は、インタビュー取材時点のものとなります。

キャリアパス

  • 2022年

    ビジネスアナリストとして入社

  • 2023年

    コンサルタント昇格

1日のスケジュール

  • 09:00

    業務開始

    クライアントや関係者からのメール対応、プロジェクト全体スケジュールとToDo確認

  • 10:00

    資料作成

    プロジェクトメンバーとタスク内容の相談、上長へ資料レビュー依頼

  • 11:00

    打ち合わせ準備

    クライアントとの打ち合わせの準備(資料の最終チェック・プレゼンテーション練習)

  • 12:00

    ランチ

  • 13:00

    クライアント会議

    クライアント(日系企業)との打ち合わせ

  • 14:00

    内部ディスカッション

    部署全体やチーム全体での打ち合わせ、採用などの組織貢献活動に関連した打ち合わせ

  • 15:00

    クライアント会議

    クライアント(海外)との打ち合わせ

  • 16:00

    内部ディスカッション

    プロジェクトメンバーでクライアントとの打ち合わせ内容の振り返り、今後の方針について議論

  • 17:00

    資料作成

    資料作成、メンバー同士のペアレビュー、上長へ資料レビュー依頼

  • 18:00

    業務終了