Find your way 02:中途入社 K.Sさんのキャリア

クライアントとの対話を通じて、より良い社会の実現に向けた提案を続ける

KPMG

— 自己紹介をお願いします。

新卒で国内大手SIerに入社し、中央省庁や地方自治体など公共分野でICTを武器に、システム開発や企画提案などを行ってきました。他業界を含め幅広く仕事がしたいと思い、通信キャリアへ転籍しました。省庁向けにPoC(概念実証、コンセプトの効果を検証すること)やR&D(研究開発)の企画や推進を行いました。2021年にKPMGコンサルティングに入社し、現在は、業界軸のセクター部門のなかでも、Governmentという公的機関をクライアントとする部署に所属し、前職の経験を活かして公共分野のDXなどのプロジェクトに携わっています。

KPMG

— SIer、通信キャリアとIT業界で働いていた際に意識していたことはありますか。

システムの企画・開発等を行っていましたが、最も大切にしていたことはクライアントに寄り添うことですね。システムなどのICTはクライアントが抱える課題を解決するためのツールでしかないので、まずはクライアントとしっかり対話をし、ICTの先にあるクライアントの業務がどうあるべきかを常に考えて、働いていた記憶があります。一方でクライアントに寄り添いすぎても、既存の業務範囲を超えた新たな発想が生まれなくなってしまうので、第三者の目線を忘れずに価値を発揮できるようにバランスを取りながら議論を進めることも大事だと思います。

KPMG

— その後、なぜKPMGコンサルティングへ転職されたのですか。

まずコンサルティングファームへの転職を考えたきっかけは2つあります。1つは自社のソリューションを持っている企業だとそれに縛られてしまいクライアントに最適な提案ができないこと、もう1つは前職の日系企業は大きな会社ということもあって影響力はあるものの、その分意思決定の速度が遅く、世の流れにスピーディーに対処しづらいと感じたことです。真に社会のために活躍できる業界はないかと、コンサルティング業界を志望しました。
KPMGコンサルティングを選んだ理由は、掲げている「人を大切にするNo.1ファーム」が言葉だけではなく、社員によって体現されていることを面接を通じて実感できたからです。入社してからも前例に縛られない、自由度の高さがとても働きやすいと感じています。
クライアントにおけるシステムの導入や刷新を行うプロジェクトでは、どのような製品やソリューションを用いるかがある程度決まってしまっているケースもありますが、そのような状況下でもKPMGコンサルティングは、本当に縛りなく最適な提案ができるのが強みだと思っています。

— 現在の業務について教えてください。

「自治体DX」というテーマで、地方自治体のさまざまな課題に対してデジタルを用いて解決に導くための支援をしています。前職では自動運転などの個別具体的なテーマで地域の課題解決に向けて提案を行ってきましたが、自動運転も1つのツールでしかなく、それが導入されたからといって多くの方の悩みが解決するかというとそうではないです。ツールの導入以外にも考えなければならないことがたくさんあり、それらを含む全体的かつ総合的な支援ができないかという想いをずっと持ってきましたが、今は正に「自治体DX」というテーマに向き合うことができています。

KPMG

— 今後はどのようなことに取り組んでいきたいと考えていますか。

今後も「自治体DX」というテーマで、地域社会をデザインすることに取り組んでいきたいと思っています。例えば、交通はその地域の人々をつなぐ行政の中核となる存在ですが、その交通をデジタルを活用してデザインし直すことは地域社会をデザインすることにもなってきます。自治体や事業者、住民など関連するすべての方々の目指す方向を揃え、分断を生むことなく、共通認識を創り上げることは非常に難しいですが、全員が全体像の必要性を意識することが大切で、そこでようやく各々が何をできるかという議論に入れます。
全体像ができあがった後に、一つひとつの機能を整備していきますが、KPMGコンサルティングだけでできるわけではないので、省庁や自治体、外部の企業や組織などを巻き込んで創り上げていきます。複数のプレーヤーが連携しながら一つの大きな仕事をしていくなかで、フラットな立場の我々が全体を束ねるハブになることを目指しています。

— どんな方に入社して欲しいか、現在就職・転職活動中の方へメッセージをお願いします。

KPMGコンサルティングの良いところは、部署間での壁を感じることがなく、社長などマネジメント層との距離が近くに感じられるところです。自由にいろいろな人と交わって働く姿勢を持っている方だと過ごしやすいと思います。
就職活動中の方へのアドバイスとしては、現時点で具体的な志が無くとも、働く内に徐々に形成されていくものなので、焦らず自分と対話して周りの意見も聞きながら就職活動をしていただくと良いかと思います。
中途入社をご検討中の方へは、一緒に働きたいか、自分が働いたらどうなるかのイメージを膨らませると後悔のない会社選びができると思います。私自身はKPMGコンサルティングで働くイメージができていたので、入社後に大きなギャップを感じることなく過ごすことができて後悔はありません。