変化を楽しむ力が、キャリアを拓く
学びの原点は、田んぼとデータ
──学生時代はどんなことを学ばれていたのですか?
農学部の機械系の学科に進学し、当時、海外の大規模農場で始まっていたセンサーからの情報をもとにした効率的な農作業を、日本の小規模農場に適用していく研究をしていました。稲作の収穫に使うコンバインや種籾を蒔くラジコンヘリにセンサーを取り付けてデータをとり、より効率的な生産方法を見極めるという内容です。今思えば、データ活用の原点はこの頃にあったのかもしれません。
──農学部を選ばれた理由は?
正直に言うと、センター試験の結果からの消去法でした(笑)。生物系が得意だったので理学部なども考えましたが、点数が届かず…。でも、結果的には面白い分野に出会えたと思っています。
コンサルティング業界との出会い
──最初にコンサルティング業界を選ばれたきっかけは?
学部時代は学生というモラトリアム期間を満喫したいという気持ちが強く、就職には消極的で大学院に進学しました(笑)。で、大学1回生の時に諦めて就職活動をしたのですが、当時はITブームで、テクノロジーに関わる仕事に漠然とした憧れがあり、就職活動では様々な企業を受けました。その中に前職の外資系コンサルティング会社があり、その会社の面接官が放っていた堅気とは思えない雰囲気と自信に満ちたオーラに惹かれて、ここだと感じました。
──入社後はどんな仕事をされていたのですか?
コンサル業界がちょうどITコンサルやSIに力を入れ始めた時期でしたので、営業やコールセンター業務を支えるCRMシステムの構築や、大規模な基幹系システムの構築を13年くらい経験しました。その後DXが流行りだし、データ分析プラットフォーム構築や、データ分析、データマネジメントに軸足を移しました。
テクノロジーと人の間で
──コンサルタントとしてのやりがいや苦労は?
プロジェクトの成功を積み重ねることで、我々がお客様から評価されるだけでなく、一緒に働いていたカウンターのお客様がどんどん出世していくことが、コンサルタント冥利に尽きると感じます。もちろん、うまくいくプロジェクトばかりではなく、時には大炎上することもありますが。
KPMGコンサルティングでの挑戦
──転職のきっかけは?
前職では会社が大きくなるにつれて組織が専門性の軸で細分化され、自分が関わることのできる領域が狭くなっていく感覚がありました。もっとお客様と長期的に関わりながら、課題にあわせて幅広いデータ/AIサービスを提供していきたいと思い、KPMGコンサルティングに転職しました。
──現在の仕事内容は?
業界特化ではなく、幅広い企業を対象にデータ/AI活用支援をしています。データサイエンスやデータ/AIプラットフォーム構築に加えて、データ活用組織の立上げや、データマネジメント支援など、お客様が抱える課題に応じて多様なサービスを提供しています。最近はAIエージェントやデータマネジメントの案件が増えています。
──KPMGコンサルティングで働く魅力は?
一番の魅力は「自由度の高さ」ですね。前職では組織が細分化されていて、自分の役割が限定されがちでしたが、今はデータプラットフォームからデータマネジメント、データ/AI戦略まで、包括的に関わることができます。お客様の課題に対して、最適な打ち手を柔軟に提供できることが大きなやり甲斐に繋がっています。
──チームの雰囲気は?
他人の意見を否定せずアイデアを出しやすい雰囲気があり、建設的なコミュニケーションができる環境で、働きやすさを感じています。パートナーやマネジャー陣もフラットで、若手の意見にも耳を傾ける文化が根付いています。
──働き方の変化についてはどう感じていますか?
20年前と比べると、働き方は大きく変わりました。当時は「プロフェッショナルだから成果を出すために長時間働くことが当然」という雰囲気がありましたが、今は限られた時間の中でどうすれば成果を出せるかを皆で考え、それぞれの強みを活かし協力しながら働く形に変化しています。また、リモート環境が整いリモートと出社のバランスも調整できるため、育児との両立もしやすくなりました。
──今後の展望は?
データ/AI領域での包括的なサービスをさらに強化していきたいです。KPMGコンサルティングはまだ規模としては小さいですが、だからこそ柔軟に動ける強みがあります。10年後には、会社を牽引する柱へと成長し、より多くのお客様に価値を届けられるようになりたいですね。
未来へのメッセージ
──どんな方と一緒に働きたいですか?
困難な状況でもクライアントのことを真摯に考え続けられる方です。また、コンサルは永遠に階段を登り続けるような仕事ですので、立ち止まることなく新しいことに前向きにチャレンジし続ける姿勢も大切だと思います。
──これからコンサルタントを目指す方へのアドバイスは?
専門スキルはもちろんですが、やはり人対人のビジネスですので人間力が重要です。これは仕事でもプライベートでも磨けますので、常に意識しておくと良いかもしれません。(笑)
※記事の記載内容は、インタビュー取材時点のものとなります。