「サステナビリティを“旗印”にしない」──事業とともに歩むコンサルティング

 

学びの幅がキャリアの軸に

──大学時代について教えてください。

国際教養学部に在籍していました。専攻が決まっていない分、経営やファイナンス、国際関係など幅広く授業を取ることができました。当時は興味が分散していて、何を専門にしたいかわからなかったのですが、さまざまな分野に触れることで、結果的に今のキャリアにつながる方向性が見えてきたと思います。

 

──新卒で金融系シンクタンクを選ばれた理由は?

高校の先輩がその会社にいて、SNSなどで雰囲気を知ることができたのが1つです。もう1つは、まずは幅広く経験してみないと自分の得意分野がわからないと思ったからです。大手のコンサルティングファームだと部署が固定されがちですが、当時はオールマイティな働き方ができる環境に魅力を感じていました。

 

実務の中で見えたギャップと面白さ

──入社後、ギャップを感じたことはありましたか?

経営ビジョンの策定など、理論と実務の違いに驚きました。クライアントや上司の考え方によってアプローチがまったく変わるので、教科書どおりにはいかない。そこが苦労でもあり、面白さでもありました。

 

──最初に関わったプロジェクトは?

調査業務と企業価値評価(バリュエーション)です。公表情報を構造化して資料に落とし込む作業や、財務諸表を読み解く経験を通じて、企業の中身を理解する力がつきました。

 

──どのようにキャッチアップをしていきましたか?

正直、気合いです(笑)。でも大学時代に広く学んでいたことで、調べたときに「これ知ってるかも」と思える瞬間がありました。深掘りは必要ですが、広く触れていたことが役立ったと思います。

 

サステナビリティと経営の融合を目指して

──転職を考えたきっかけは?

前職でも経営戦略とサステナビリティの両方に関わっていましたが、両者が分断されている現場を多く見てきました。事業部門は「それはサステナビリティ部門の仕事」、経営層は「経営とは別」と捉える傾向があり、違和感を覚えました。サステナビリティは企業が持続的に成長するための武器になるはず。そう考えて、事業と経営の中で活用できる環境を求めて転職を決意しました。

 

──KPMGコンサルティングを選んだ理由は?

面談で話したリーダーの方と価値観が近く、リアリティを重視する姿勢に共感しました。サステナビリティを「大義名分」として振りかざすのではなく、事業の中でどう受け止めるのか、事業としてどう活かすのかを考える。そのバランス感覚が、自分の目指す方向と一致していました。

 

チームでの取組みと魅力

──現在の業務について教えてください。

Sustainability & Risk Transformation(SRT)では、以下の4つのテーマに取り組んでいます。

  • 経営戦略とサステナビリティの融合
  • 投資判断などの意思決定におけるサステナビリティの考慮
  • サステナビリティを事業機会として捉える
  • サステナビリティの価値を戦略的に訴求する

 

──印象に残っているプロジェクトは?

新規事業のプロジェクトで、現場の方々は非常に前向きでしたが、上層部や他部門との温度差がありました。そのギャップを埋めるために、サステナビリティを「社会課題」ではなく「事業機会」と翻訳して伝えることが重要でした。泥臭いコミュニケーションも含め、実務としてのそれぞれの関心に沿った言葉で語ることが大切だと感じています。

 

──チーム内外の連携は?

在宅勤務が中心ですが、プロジェクトメンバーとは毎日30分程度の朝会で密に連携しています。チーム内でも定期的にオンラインミーティングを行い、情報共有や一体感を高めています。知見が必要なときは、社内チャットで気軽に相談できる文化が根付いています。

 

未来への展望と求める仲間像

──今後のキャリアについては?

サステナビリティが事業や経営に当たり前に貢献する社会を目指しています。将来的には「サステナビリティ部門」がなくてもよいくらい、当然の概念になれば理想です。そのために、まずはKPMGコンサルティングで真摯に取り組んでいきたいと思っています。

 

──一緒に働きたい方は?

サステナビリティを“旗印”としてではなく、事業や経営のために実務目線で活用するという視点を持っている方。そして、議論を良しとする文化の中で、フラットに意見を交わせる方。間違っていても構わないので、手を挙げて意見を言える方と一緒に働きたいです。

 

※記事の記載内容は、インタビュー取材時点のものとなります。