自分の「やりたい」を形にする——技術と戦略の間で見つけたコンサルティングの醍醐味

 

SEから始まったキャリア——「営業も、企画も、開発も」全部やってみた

──ファーストキャリアとして総合電機メーカーを選ばれた理由を教えてください。

営業職にも興味があったのですが、当時はまだインターネットも普及していない時代で、ITの可能性に惹かれてSEとして入社しました。営業、企画、開発を1人で担うような働き方をしていて、展示会での説明や新サービスの立ち上げも経験しました。当時、企画・設計・運用にメインで携わったシェアード型のリモートアクセスサービスは、今でもコンセプトは変わらずサービス継続されています。

 

──SEとしての経験が豊富だったようですが、転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか?

35歳を前にして、もっと広い世界で挑戦したいという気持ちが芽生えました。SEとしてのスキルを活かして、コンサルティングの世界でどこまで通用するか試してみたかったこと。また、当時勤めていた日本の会社の年功序列の風土にも疑問を感じていたことも、転職の後押しになり、大手グローバルコンサルティングファームへ転職しました。

 

コンサルティングの現場で感じたカルチャーショックと成長

──コンサルティングファームに入ってからの印象的なプロジェクトについて教えてください。

最初はカルチャーショックが大きかったですね。紙1枚に何日もかけるような文化で、トップダウンのアプローチが主流でした。でも、現場の声を拾いながら提案することの大切さを感じて、上流から下流まで一貫して関わるスタイルを築いていきました。

 

──特に思い出深い案件はありますか?

某大手企業の本社移転プロジェクトですね。5000人規模の本社移転に伴うITインフラの設計から実装までを担当しました。床をめくってケーブル配管設計までやったのは今でも鮮明に覚えています。この案件から、”なんでもできるITコンサルタント”ということでクライアントから評価をいただき、コツコツと実績と信頼を積み重ねて年間10億円規模のプロジェクトにまで成長し、社内でも注目されるプロジェクトになったことです。

 

KPMGコンサルティングでの挑戦——「ゼロから創る」ことの面白さ

──KPMGコンサルティングに転職された理由と、現在の業務について教えてください。

前職ではアウトソーシングサービスベースのソリューション規模が大きくなったため、自身が上流工程の案件への関与が薄くなってきたため、改めて上流工程からのコンサルティングがしたいと思っていました。KPMGコンサルティングでは、クライアントに向き合ったアプローチを大事にするカルチャーから、上流工程にしっかりと関わる環境があり、そこに魅力を感じました。

 

──印象に残っているKPMGコンサルティングでのプロジェクトはありますか?

自分で企画したセミナーでは200社ほど参加いただいたのですが、その参加者の1社から具体的な相談を受けたことをきっかけに、IT戦略立案から5年のロードマップを描くプロジェクトが立ち上がり、5年経過した今も継続的に支援をさせていただいています。ゼロから創り上げていくプロセスが自分には合っていると感じますね。

 

コンサルタントに必要な力とは——「無から価値を生み出す」

──コンサルティング業界で活躍するために必要なスキルとは何でしょうか?

「無から価値を生み出す力」だと思います。クライアントが気づいていない課題を見つけて、提案する力。インターネットで調べれば出てくるような情報ではなく、創造性を持って新しい視点を提供することが求められます。

 

──そのために意識していることはありますか?

常にアンテナを張って、好奇心を持ち続けることですね。現状に満足せず、次は何ができるかを考える姿勢が大切です。

 

これからのキャリアと、共に働きたい人

──今後のキャリアについて、どのように考えていますか?

もう50歳を超えましたし、昇進よりも「働きやすく、やりがいのある会社」を作ることに注力したいと思っています。KPMGコンサルティングはまだまだ成長途中の組織なので、皆で一緒に育てていく楽しさがあります。

 

──どんな方と一緒に働きたいですか?
「クライアントのために何かしたい」と思える方ですね。その気持ちがあれば、自然と勉強もするし、成長もできる。あとは好奇心を持って、常に新しいことに挑戦する姿勢を持っている方。そういう方と一緒に仕事がしたいです。

 

※記事の記載内容は、インタビュー取材時点のものとなります。