こんにちは。KPMGコンサルティング(以下KC) 採用チームです。

先日新卒採用チームにて、コンサルティング業界やKCについて知っていただく3daysイベント「KPMG 3days」 を開催しました。その内容について、ご紹介します。

「KPMG 3days」では、「会社を知る」「働き方を知る」「就活を知る」夫々についてKCの経営層や社員が語るイベントを3日に分け開催しました。
1日目は「会社を知る」をテーマに、今年新任された関代表取締役が登壇し、採用をリードする金子アソシエイトパートナーが聞き役となり、代表の人となりや代表の目線からみたKCの今と今後について語りました。

 

 

金子:まずは関さんの今までの経験を教えてください。

関:私は、横浜国立大学工学部卒業後、新卒で大手グローバルコンサルティングファームに入社し、その後複数のコンサルティングファームで公共部門を中心に大規模かつ長期となるプロジェクトをリードしてきました。2016年に拡大期のKCにジョインし今年から共同代表取締役を務めています。

過去の経験のうち、思い入れがあるのが大学向けプロジェクトです。大学の、経営組織の効率化や学生募集戦略・就職支援戦略の立案・支援を行いました。最終的には世の中で求められるスキルを組み込んだ教育プログラムの開発を手がけ、この経験から大学向けのセミナーで複数回講演したこともあります。教育プログラム改革において、社会で通用する思考力やコミュニケーション能力を高めるプログラムを考案するうちに、コンサルタントとは何者かについて改めて考えました。

 

 

金子:今の時代に求められるコンサルタントとは何でしょうか。

関:日本でのコンサルティング業界の黎明期は、コンサルタントに何ができるのかを企業が模索しながら徐々に活用してきた状況がありました。その後、コンサルタントから期待以上の結果が返ってくることが浸透し、ニーズが高まり、企業がコンサルタントの活用に慣れ始めたのです。そうして徐々に依頼テーマが細分化され、コンサルティングファーム各社が知識・知見などスペシャリティを磨いてきた時代が続きました。今、顧客からは特定テーマのアウトプット(制作物)以上にアウトカム(成果)を求められるようになってきたと感じています。

コンサルティングは、ラテン語で「ともに座る」という語源があり、改めてコンサルタントの本質が表れていると思っています。今企業が置かれている大きく複雑な悩みに対しては、顧客の隣に座りともに考え、世の中の全体的な動きを捉え、全方位的に変化を支援するパートナーとなる必要があります。新卒の皆さんには世の中の動きやビジネスの全体感が見えてくるマネジャーになるまではKCにいてほしい、といつもメッセージしています。

 

 

金子:KPMGコンサルティングの今後の展望はどのように考えていますか。

関:今後は短期的には、ソリューションドリブンではなくアカウントフォーカス、つまり我々の言葉では「KCファンを増やす」ことを続けていきます。同時に顧客のビジネス全般において企画から実行までEnd-to-Endで支援し、顧客が望んでいることを最後まで実現させていける体制を整えていきます。

中長期的には、規模を拡大しマーケットでの存在感を高めることも大事です。また今後AIの影響などによりビジネスモデルが変わることも想定し、Business Innovationユニットでは世の中の新しいテーマや技術と向き合いながら、新しいコンサルティングモデルの検討にも取り組んでいきます。

 

 

金子:最後に新卒の皆さんへのメッセージをお願いします。

関:コンサルティング業務は分解すると、調べる・考える・描く・伝える・動かす、の5ステップがあり、最後の「動かす」が大事と考えています。なぜなら、最終的に顧客に思考・行動を変えていただくことで、成果が出てくるからです。また「動かす」には、相手の行動や立ち位置を観察する必要もあり、これは、デジタルに置き換えることのができない“人”が介在する価値です。だからこそ、「動かす」にコンサルティングの原点回帰としてフォーカスしていきたいと思っています。

これから入社を検討される皆さんには、学生時代に人を「動かす」経験を多く積んでほしく、授業や部活、アルバイトなどの場面で5ステップを意識して行動してみてください。また読書については、ビジネス書も良いですが、私は小説も勧めています。さまざまな登場人物が人を動かす様子を疑似体験することで多くの学びがあると思います。

 

 

いかがでしたでしょうか。

次回は「働き方を知る」パートのイベントについてご紹介します。お楽しみに!