学び続けることで、クライアントの一歩先を行く

 

ロボット研究からITの世界へ

──まずは学生時代のことから伺いたいのですが、大学ではどんなことを学ばれていたのでしょうか?

 

私は工学部の機械工学科で、大学院まで6年間、人間の顔を模したロボットの研究をしていました。人間の皮膚に近い質感を再現するための素材・構造や表情の動きを探るなど、非言語コミュニケーションに着目した研究です。ロボットを人間らしくすることで、より自然なコミュニケーションが可能になるのではないかと考えて行われていました。

 

──かなりユニークなテーマですね!その後、どのようにしてITの世界に進まれたのでしょうか?

 

研究を続けるなかで、「この道(ロボット)を仕事にするのは違うかもしれない」と思うようになりました。やりたいことをやり切ったからこそ、次のチャレンジが見えてきたんです。最初に就職したのは大手SIerで、システム基盤のチームに配属されました。そこで初めて担当した仕事は、金融の基幹系システムにおけるソースコード・ドキュメント構成管理ソフトウェアの導入プロジェクトでした。社内の誰も利用も導入経験もないソフトウェアを導入するというプロジェクトの主担当に任命され、手探りで進める日々でした。

 

──初めて任された仕事で、苦労されたことはありましたか?

 

誰も詳しく知らないソフトを扱うなかで、情報を集めて仮説を立て、上司にぶつけてみる。そんな試行錯誤の連続でした。でも、「任されたからには自分が責任を持つ」という気持ちで取り組んでいました。今振り返ると、答えのない課題に対して仮説を立て、情報を裏付けていくという姿勢は、今のコンサルの仕事にも通じるものがあります。

 

一緒に働きたいと思える社員と出会えたことが入社のきっかけ

──KPMGコンサルティングに転職されたきっかけは何でしたか?

 

前職で一とおりの経験を積んだ頃、「この会社の枠を外したら、自分は通用するのか?」という漠然とした不安がありました。そんな時、ヘッドハンターからのメールがきっかけで、コンサルティング業界に興味を持ちました。複数のファームを受けたなかで、KPMGコンサルティングを選んだ理由は、面接官との対話が印象的だったからです。面接時間の半分を残した段階で「この時間を使って、聞きたいことを聞いてください」と言われたことが新鮮で、かつ、一方的に見定めるのではなく互いにとって建設的な時間を作ろうというリスペクトを感じ、「こういう人たちと働きたい」と思いました。

 

柔軟に働ける環境でスキルを磨いていく

──現在はどんなプロジェクトに取り組まれているのでしょうか?

 

政府系金融機関のクラウド移行プロジェクトを5年ほど支援しています。IT中期計画の策定から始まり、クラウド化に向けた要件定義、調達、開発・テストにおける複数システムの横断的な課題・リスク管理といった戦略・計画の策定から実行支援まで幅広く関わっています。コンサルタントは、スポーツ選手のコーチのような存在だと思っています。クライアントの目標に向けて、技術や知見、経験を活かしながら伴走する役割であり、そのことを常に念頭に入れながら仕事をしています。

 

──働き方についても伺いたいのですが、ワークライフバランスはいかがですか?

 

プロジェクトによって忙しさは変わりますが、フレックス制度やリモートワークの活用で、柔軟に働ける環境です。たとえば、子どもの送り迎えの時間をカレンダーに入れて調整するなど、プライベートも尊重される文化があります。ワークライフバランス以外の風土としては、知らないことを恥じずに聞ける風土もあり、個人の力の限界ではなく、KPMGのリソースを最大限活用することが求められていると感じます。

 

学び続ける姿勢が、コンサルタントとしての価値を高める

──今後のキャリアについて、どんな展望をお持ちですか?

 

肩書きよりも、「どんなコンサルタントでありたいか」を大切にしています。金融業界は今、非金融領域とも絡み合いながら進化しています。私はITのバックグラウンドを活かしつつ、社会課題やビジネス戦略まで視野を広げ、エンタープライズアーキテクトとして価値を提供できる存在になりたいです。

 

──最後に、一緒に働きたいと思う人材像を教えてください。

 

今できることよりも、常に学び続ける姿勢を持っている方ですね。クライアントの一歩先を行くためには、知識や情報のアップデートを続けることが不可欠です。学びを「ご飯粒のように残さず吸収する」ような方と、一緒に働きたいと思っています。

 

※記事の記載内容は、インタビュー取材時点のものとなります。