やってみる”が活きる環境 ―挑戦を支える組織の力
“やってみる”がキャリアを動かし始めた
―まずは、これまでのご経歴について教えていただけますか。
私のキャリアは少し変わっていまして、実は高校を卒業した後すぐに大学に進学したわけではないんです。まずはコンピューターの専門学校で2年間学びました。その後、社会人として働き始めてから、改めて大学に入学し、働きながら卒業しました。ですので、いわゆる新卒で大学を出て就職という形ではなく、少し遠回りをして今に至っています。
このような経歴はKPMGコンサルティングの中でも珍しいかもしれませんが、私にとってはとても大切な経験になっています。自分のペースで学び、働きながら成長してきたことが、今の仕事にも活きていると感じています。
―最初に入社された会社ではどのようなお仕事をされていたのでしょうか?
最初に入ったのは、社員が30人ほどの小さなソフトウェアハウスでした。そこでは、いきなり開発プロジェクトのリーダーを任されることになりまして、若かったこともあり、がむしゃらに働いていました。毎日終電で帰るのが当たり前で、時には徹夜もありましたが、当時はそれが普通だと思っていましたし、何よりプログラミングが大好きだったので、苦ではなかったんです。
自分のアイディアを形にできることが楽しくて、夢中で取り組んでいました。今振り返ると、あの時期に鍛えられたことが、今の自分の基礎になっていると感じます。
―その後、転職をされたきっかけは何だったのでしょうか?
そうですね、最初の会社では受託開発が中心で、クライアントから依頼を受けてシステムを作るというスタイルでした。もちろんやりがいもありましたが、次第に「自社でサービスや製品を持っている会社で働いてみたい」という想いが強くなってきたんです。自分たちで企画して、育てていくような仕事に魅力を感じるようになっていました。
そんな中で、セキュリティ製品を開発・販売している会社に出会い、そこに転職することにしました。
―その会社ではどのようなことをされていたのですか?
セキュリティ製品の開発者として入社したのですが、その製品が当時あまり売れていなくて、販売実績も数社程度でした。開発チームも3〜4人と少人数で、正直なところ「このままではまずいな」と感じていました。
そこで、開発だけでなく、プリセールスやマーケティング、セミナー登壇など、さまざまな業務に挑戦してみたのです。最初は人前で話すのがとても苦手で、正直言って嫌でした(笑)。ただ、、やっていくうちに少しずつ慣れてきて、むしろ楽しいと感じるようになったんです。自分にはこういう仕事も向いているのかもしれないと気づくきっかけになりました。
製品ではなく、真の課題解決のできる環境を求めて
―その後、KPMGコンサルティングに転職されたきっかけは何だったのでしょうか?
当時扱っていたセキュリティ製品がログ管理に特化していたため、クライアントからセキュリティ全般の相談を受けても、十分に応えられないもどかしさがあったのです。もっと広く、そして中立的な立場でクライアントの課題に向き合いたい、製品ありきではなく、真にクライアントのためになる提案がしたい、とそれが叶う場所を探して転職しました。
KPMGコンサルティングを選んだ理由は、面接官の方の人柄と、私のやりたいことに対して「うちならできるよ」と明確に示してくれたことが大きかったです。
実際に入社してみても、その印象は変わらず、穏やかで協力的なメンバーが多く、非常に働きやすい環境だと感じています。
―入社してからの印象に残っているプロジェクトについて教えてください。
ある大手企業のセキュリティアセスメントを担当したプロジェクトです。その時私は、アセスメントの結果を淡々と説明し、教科書的な対策を示すだけでは、クライアントに真に対策の必要性を理解して貰うのは難しいと感じていました。そこで、経営層に響くような提案をするために、セキュリティコストの最適化という切り口でアプローチしました。
独自にフレームワークを作成し、現状の対策とコスト、そして改善による効果を可視化して提案したところ、経営層の理解と共感を得ることができ、長期的な支援につながりました。現在もそのクライアントとは7〜8年にわたりお付き合いが続いています。クライアントの成長を第一に考えた結果、与件の範囲を超えて支援した方がためになると判断し提案したことで、長きにわたる関係性を築けた、KPMGコンサルティングらしい支援の仕方だったなと印象に残っています。
―KPMGコンサルティングで働くなかで感じたギャップや、成長につながったことはありますか?
良い意味でのギャップは、周囲のメンバーのレベルの高さでした。自律的に動ける人が多く、刺激を受けながら自分も成長できたと感じています。また、入社当初はマネジャーとして営業からプロジェクト推進まで幅広く任され、責任の重さに戸惑うこともありましたが、それが結果的に早い段階でのキャッチアップと成長につながりました。
―稲村さんが考えるKPMGコンサルティングで活躍するために必要な資質やマインドセットは何でしょうか?
まずは「学び続ける姿勢」が大切です。セキュリティの世界は日々変化しているので、常にアップデートが必要です。
そしてもう1つは「社内外とのコミュニケーション力」。KPMGには多様な専門家がいるので、社内のネットワークを活用して連携しながら、クライアントに最適な提案をすることが求められます。
また、自分の成功体験に固執せず、柔軟に新しいやり方を取り入れる姿勢も重要です。変化を恐れず、吸収力を持って取り組める人が活躍できると思います。
―ライフワークバランスの面ではいかがでしょうか?
以前のような「終電帰りが当たり前」「徹夜続き」といった働き方は、今はほとんどありません。もちろん、経営層への報告前などで一時的に忙しくなることはありますが、常態化しているわけではありません。
稼働時間の管理も徹底されていて、例えば週の稼働が一定の時間を超えるとアラートが出る仕組みがあります。マネジャー以上は毎週のミーティングで稼働状況を確認し、必要に応じて調整を行っていて、過度な働き方にならないよう、組織としてしっかりとコントロールされています。
支え合う文化の中で、自律性をもって、業界の頂点を目指す
―今後のキャリアについては、どのようにお考えですか?
現在、私はパートナーとしてビジネスユニットをリードする立場にありますが、今後はKPMGコンサルティングのセキュリティ組織を業界でナンバーワンに押し上げていきたいと考えています。クオリティの面でも、規模の面でも、すでに非常に優秀な人材が揃っていると自負しています。
ただ、今後の課題としては、もっと外部に向けて我々の強みを発信していきたいですね。最終的には、業界でのプレゼンスを高め、名実ともにトップのポジションを築いていきたいと思っています。
―今後、一緒に働きたい人物像について教えてください。
まず大切なのは「プロフェッショナルとしての意識」と「自律性」です。KPMGコンサルティングでは、自分で考えて動ける人が求められます。指示待ちではなく、自ら課題を見つけ、解決に向けて動ける人。そういった方が活躍できる環境です。
また、柔軟性も重要です。コンサルタントとしての成功パターンを持つことは大切ですが、それに固執せず、常に新しいやり方を取り入れる姿勢が求められます。お客様の文化や状況に応じて、最適なアプローチを考える必要があるからです。
さらに、社内外との「コミュニケーション力」も欠かせません。KPMGには多様な専門家がいますので、社内のネットワークを活用しながら、チームで成果を出していくことが求められます。
―最後に、メッセージをお願いします。
KPMGコンサルティングは、非常に人当たりの良い、ソフトな人が多い会社です。コンサルティングファームというと、厳しいイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、KPMGコンサルティングは違うと思っています。優秀でありながら、協力的で、支え合う文化が根付いています。
自分の成長は、どんな人と働くかによって大きく左右されると思います。そういう意味で、私たちのメンバーと一緒に働くことは、皆さんの成長にとっても大きなプラスになるはずです。
※記事の記載内容は、インタビュー取材時点のものとなります。