AIの第一線で戦いながら、ビジネススキルも磨いていく

Y.K

Management Consulting
Advanced Innovative Technology
シニアコンサルタント
2021年 新卒入社
教養学部卒業

2021年に新卒で入社。採用面接を通じて、人を応援する温かな社風を魅力に感じKPMGコンサルティングへの入社を決める。

面接の場で、自分でも気付かなった一面を引き出してもらえた

大学は理系に進み、勉強が中心の生活を送っていたのですが、将来英語をもっと自由に扱えるようになりたいという思いで4年生の時に米国に留学し、ボストンキャリアフォーラムなどに参加して就職活動をしました。
物事の仕組みを変化させることで企業や世の中を変えていくような仕事がしたいと考え、志望業界はコンサルティングと総合商社に絞っていましたが、当時の私は明確にやりたいことが決まっていなかったため、さまざまな業種に関われるコンサルティング業界に行きたいという漠然とした思いがありました。そんな思いを持ちながらKPMGコンサルティングの面接を受けたのですが、面接官からの「なぜだろうね」の問いかけに答えていくなかで、私は挑戦することにおびえていて、やりたいことを素直にやりたいと言えない、保守的なタイプだとはっと気が付いたのです。面接を通じて自己理解が深まっていくような経験は初めてだったのですが、親身に接してもらい、いつの間にか涙していました。情けないところを見せてしまったと思っていたので、内定をもらえたときは大変嬉しかったです。面接時に私の原体験まで深掘りしてもらい成長のきっかけをもらったことが、KPMGコンサルティングに入社を決めた理由です。

成長を実感できたのは、物事の捉え方が俯瞰的かつ長期的になったとき

入社してからの3年間は、人間の言葉をAIに理解させる自然言語処理の技術をベースとしたAI関連のプロジェクトに携わりました。なかでも一番印象に残っているのは、製造業クライアントのDX組織に伴走し、製品に求められるセキュリティ要求が充足しているかを判断する業務の課題をAIによるアプローチで解決していくプロジェクトでした。印象に残っている理由は2つあり、1つは個人として成長できたことです。プロジェクトに参画して半年を過ぎた頃からさまざまな業務を任せてもらえるようになり、会議のスピーカーや基本的なタスク管理・品質管理を担う立場になっていました。すると、クライアントからの連絡事項や相談事の第一報が上長ではなく私に届くようになりました。いわゆるリードスタッフのような立場としてクライアントからも信頼を得られたのだと思い、成長を実感した瞬間でした。
2つめは楽しんでAI技術を活用できたことです。当時は、ChatGPTのようなクローズドな言語モデルに追随して、チューニングの自由度が高いオープンソースの言語モデルが登場した時期でした。オープンソースの言語モデルやそのチューニング手法は最先端で、私が所属する部署にも知見がなかったのです。従来の手法では解決が難しい課題をクライアントが抱えていたため、私はオープンソースの言語モデルの活用に挑戦することを提案しました。初めての挑戦に不安や責任を感じましたが、数日前に投稿された論文の手法を取り入れるなど、新技術をどん欲に学習・検証し、プロジェクトでは一定の成果をあげ、クライアントにも喜んでいただけました。個人の好奇心と仕事の成果がうまくつながり、大きな達成感を得られたプロジェクトです。

日々の業務でやりがいを感じるのは、自分の考えの抽象度が上がったと感じるときです。たとえば、AI開発のプロジェクトにおいて一番具体性の高い仕事は、個別の課題を解決するアプローチを考え実行することです。そこから抽象度をあげていくと、課題の全体を構造化して整理し、優先順位をつけて対応するようになり、さらに、課題解決後のクライアントのあるべき姿を考えるようになります。また、半年先のことしか考えられなかったのが3年先を考えるようになり、さらにクライアントの1つの部署だけでなく複数部署にまたがるビジョンを設計できるようになります。このように、物事の捉え方がより俯瞰的、かつ長期的になっていくことで、自分の成長を実感することができています。

互いに応援・協力しあう姿勢をもっていることが、KPMGコンサルティングの魅力

KPMGコンサルティングの良い点は、互いを尊重し合い、協力する姿勢があることです。面接時に親身に私個人に耳を傾けてくれた時にも感じましたし、実際に入社してみても、期待して任せてくれる社風だと実感しています。
そして、KPMGコンサルティングはまだ歴史が浅いので、新卒で入社した社員が会社へ新しい風を取り入れ、文化を作っていける余白があります。私の同期は30人ほどいて、今でも年に一度は全体で集まっているほか、協力し合う社風も相まって、日常的に情報交換を行い、困ったことがあればお互いを応援して助け合う関係性です。この関係性は同期の間だけではありません。業務内に時には厳しい指摘をもらうこともありますが、先輩や上司とは、休日に会うこともあるくらい良い関係を築いています。私が所属しているAITは約20名の組織ですが、KPMGコンサルティングは中途入社でさまざまなバックグラウンドをもつ方が多く、そういった先輩方からも多くの学びを受けています。

最先端AIの知識をキャッチアップしながら、ビジネスを突き詰められるコンサルタントになりたい

コンサルティング業界に入ってみて、自分自身の未熟さを感じる場面もあります。そんなときのために、入社前にコンサルティングに関連する本を読んでおくことをおすすめします。予習をしておくことで、コンサルタントになってから「あの時、本で読んだのはこういうことだったのか」と実感できたり、物事を整理するためのフレームワークを活用できたりするからです。

また、就職活動では「何がしたいの?」とよく問われますよね。その答えは明日には変わっていたって良いですし、大それたものでなくても良いと思います。もっと気軽にやりたいことを口にしてみてほしいです。
私個人の目標は、AIコンサルタントとして成長し続けることです。世の中にAIの技術的な専門家は数多くいますが、AIの知見とビジネススキルを両立させているコンサルタントは現時点ではとても少ないのではと思っています。だからこそ、AIの第一線で常に戦えるよう知識や技術をキャッチアップしながら、コンサルタントとしてビジネスを突き詰めることを両立させたいと考えています。AIは今後の新しい生活様式にさらに深く入り込み、20年後にはAIが私たちにとってより身近なものになるでしょう。今はそのスタートラインとも言えるので、今このタイミングでAIに関われることはとても貴重な経験であると感じています。AIの発展が進む過程で、私がいなければ成し遂げられなかったような変化を起こしたいと思っています。

※記事の記載内容は、インタビュー取材時点のものとなります。

キャリアパス

  • 2021年

    ビジネスアナリストとして入社

  • 2022年

    コンサルタント昇格

  • 2023年

    シニアコンサルタント昇格

1日のスケジュール

  • 09:00

    業務開始

    メールチェック、スケジュール確認

  • 09:30

    プロジェクト日時定例ミーティング

    チーム内での進捗確認やクライアントミーティングに向けた資料の認識合わせを行う

  • 10:00

    資料作成・レビュー

    配下メンバーの資料レビューやクライアント向け資料の最終化を行う

  • 12:00

    ランチ

  • 13:00

    クライアントミーティング

  • 14:00

    ラップアップ

    クライアントミーティングで発生した新たな論点に対し、初期仮説や対応方針、役割分担を確認する

  • 14:30

    開発/資料作成

    技術検証など、開発関連のタスクを行う。また検証内容の説明資料や検証結果の取りまとめ資料を作成する

  • 18:00

    業務終了