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【KC’s Business Vol. 3】進化するスマートシティ

2023.12.13

KPMGコンサルティングのSocial Value Creation(SVC)部署が現在取り組んでいる事業の1つである、スマートシティ開発支援について紹介します。

<進化するスマートシティ事業についての紹介>

■スマートシティ3.0の実現に向けて

スマートシティとは、日本の都市や地域が抱える課題を、ICT等の新技術を活用して解決あるいはマネジメントをし、持続可能かつ新たな価値を創り出していく取組みのことです。

少子化による労働者不足、高齢化に伴う医療費増大、社会インフラの老朽化による維持管理・更新費増加など、山積みする地域課題の解決に向けて、住民や自治体・企業などさまざまなステークホルダーが一丸となって取り組んでいます。

例えば、医療・介護現場においては人手不足の解消と、デジタル化によるより正確な治療の提供、交通・インフラにおいては再生可能エネルギーの地産地消、MaaS(乗り物のサービス化)、モビリティ×ブロックチェーン(分散型台帳)、そして認知拡大においてはインフルエンサーマーケティングの活用などが始まっています。その背景には、AIやデジタル・テクノロジーの発展、ESGに対するトレンドの高まりがあります。

詳細はこちら:進化するスマートシティ

 

■スマートシティの取組みにおけるKCの役割とは?

KCでは、市民が主役となるスマートシティの考え方をベースに、「共鳴型まちづくり」としてスマートシティの開発を支援しています。

その実現には、従来どおりのスマートシティのノウハウだけでなく、メタバース(仮想空間)や人工知能(AI)、Web3.0などの先進テクノロジーの積極的な活用のほか、社会課題解決に熱意を持っているベンチャーやサービス企業とのエコシステムの形成、未来の主役になるZ世代やアルファ世代の取り込みが重要になってきます。さらに、これらの多様なステークホルダーとのつながりを安全なものとするガバナンスやデータマネジメントといった、未来のまちに求められるリスク管理機能の実装などといったあらゆるチャレンジも必要となります。

また同時に、スマートシティにかかわる企業自身もまちのパートナーとして地域に根差し、長期的なビジネスとして成立させるために、自治体・市民の他にも金融機関をはじめとした地域企業とも連携しながら「共鳴」パートナーをつくっていくことも重要です。

KCは戦略策定、組織・人事マネジメント、DXなど、多岐に渡る領域の知見を活かせる総合コンサルティングファームとして、スマートシティ構想を描きその実現に向けて総合的かつ長期的に支援しています。まずは目に見える、わかりやすい成果を出し、少しずつ市民の理解を得ていく“Quick Win(クイック・ウィン)”のアプローチが近道と考えます。共感・共鳴する市民や企業を増やしていくことが、結果として市民目線でのアップグレードされた都市、スマートシティの実現への糸口となるよう、成功ケースを創り上げ、応用して拡げていきたいと考えています。

 

KCの考えるスマートシティの世界観 - 全体像

まちと人をつなぐKCの役割

■「スマートシティ名護モデル」の実現に向けて

KCでは現在、沖縄県名護市で取り組んでいるスマートシティ事業において、地域の特性を生かし、市民や自治体、地域産業をけん引する企業を巻き込んで持続的なスマートシティ構築を支援しています。

さまざまな人や企業の響鳴によるまちづくり「響鳴都市:名護」を掲げ、2023年5月には、産官学連携による未来視点での人材育成および産業開発に取り組む場としてオープンイノベーションセンター「Nago Acceleration Garage」を名護市に開設しました。

このように「市民の積極的なまちづくりへの参画」「主体性のある伴走型企業との連携」を特徴としたスマートシティモデルを創出することで、まちの活性化をまちの人自らがリードすることができ、人の成長と一緒にまちが発展していく、サステナブルな価値循環を生み出すことができるとKCは考えています。

詳細はこちら: KPMGコンサルティング、名護市にオープンイノベーションセンター「Nago Acceleration Garage」を開設

 

■スマートシティ関連のプロジェクトに携わるH. Iシニアコンサルタント(2018年新卒入社、SVC所属)にコメントをいただきました!

KCのスマートシティチームは、単一クライアント向けにコンサルティングを行うのではなく、大手からスタートアップまでさまざまなケイパビリティを持つプレーヤーと連携しながらスマートシティの実現を目指しています。対象とする地域の本質的な課題は何なのか、どんなプレーヤーを巻き込んでいくのか、慈善事業ではなくビジネスとしてスマートシティに取り組んでいくためのヒト・モノ・カネ・情報リソースのスキームは、など解くべき問いは数多くあり、さまざまなバックグラウンドをもつチームメイトと熱い想いをぶつけ合いながら挑戦の日々を送っています。

一流のコンサルタントになる、というよりも、未来のコンサルタントのあるべき姿を創る、という独特の世界観をもとに活動しているチームなので、楽しいこともぶち当たる壁も新しいものばかりです。自らの思い描く社会のあるべき姿を実現すべく、新しい仲間と切磋琢磨できるのを楽しみにしています!

 

<Social Value Creation(SVC)部署の紹介>

デジタル×妄想力で社会課題に向き合う変革のオーケストレーター

従来型のコンサルティングモデルではなく、クライアントと協働で新たな事業やサービスを創出し、マーケットにダイレクトに価値提供していく新しいコンサルティングモデルを構築していきます。または、社会課題テーマドリブンで、KPMGコンサルティングとしてのビジネス仮説で切り込み、行政・企業・団体、消費者を巻き込みながら自らがコンソーシアムを組成し価値創出をリードします。SVCは、従来とは異なる”Beyond Consulting”の実現を掲げています。

 

その他、SVCの所属するBIユニットについてのより詳細な情報や採用情報については下記リンクをご参照ください:

Business Innovation Unit 紹介ページ

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