Find your way 03:中途入社 H.Nさんのキャリア

たくさんの業種の選択肢の中から選んだ決め手は人間性の高さ

KPMG

— 自己紹介をお願いします。

新卒で家電メーカーに入社し、調達業務を経験した後、大学院でMBAを取得しました。2017年にKPMGコンサルティングに第二新卒として入社し、現在は、DXA(Digital Transformation Acceleration)というDXに関する施策そのものの提案だけでなく、実際にその施策を落とし込む実行まで、上流から下流まで幅広くカバーし、一緒に伴走していくという部署に所属しております。
なかでも私は、デジタル領域で専門的な知識を持っている人たちを、いかにオペレーションとその効率化に結びつけられるのかを考えるロールを主に担っています。

KPMG

— 1社目ではではどういった業務を経験したのでしょうか。

家電メーカーで調達業務を担当していたのですが、常に工場で勤務し、自分の担当領域の部品の調達をほとんどひとりで行いながら、実際の現場での作業も経験しました。
とある部品の発注先を変えた際に、生産ラインに素早く供給できるよう指定した梱包方法を全く無視した状態で納品されたことでラインが全部止まってしまい、その後1ヵ月間は毎朝始発の電車で工場に行き、現場の方々と納品トラックを待って、部品を置き換える作業をしたこともありました。
ただ、今思えば、この現場での経験が今の業務にとても活かされています。現場の業務効率が上がると、バックオフィスの業務効率にも繋がる部分がありますが、そのためには、徹底的に実際の現場を考え、検討範囲をきちんと定めて作業レベルまで分解するということが求められます。
KPMGコンサルティングに入社後、すぐに業務効率化のプロジェクトにアサインされましたが、すんなり馴染めたのは1社目で現場からバックオフィスまで経験したおかげかなと思っています。

— その後、なぜMBA取得を決意され、卒業後はKPMGコンサルティングへ入社されたのでしょうか。

3年目になり、業務にも慣れてきた頃、やっと自分の将来のキャリアについて真剣に考えるようになりました。その時、当時の仕事はやりがいもあり、楽しくやっていましたが、一生この仕事を続けたいか?と自分に問いかけた時にその答えは「No」でした。ただ何か明確にしたいこともなく、このまま転職したところで、キャリアに何らかの変化をもたらすことはできないことはわかっていました。当時の自分に必要なのはビジネスパーソンとしてのスキルと広い視野だと思い、MBAの取得を決意しました。
卒業後、私には3つの道がありました。1つ目はもともとやっていたバイヤーの仕事に戻ること。2つ目はMBAで専攻していたマーケティングの仕事に勤めること。3つ目はせっかく学んだビジネス全般のスキルが活かせるコンサルティング業界に行くこと。どれも魅力的な道であり決めきれなかったのですが、最終的にコンサルティング業界を選んだのは、将来の選択肢が最も多くなりそうだと思ったからです。例えば、マーケティングの仕事をしてからコンサルティング業界に転職することは難しいですが、コンサルティングの仕事をしてからマーケティングの業界に行く方が活躍できる可能性あると当時は感じていました。
そのなかでもKPMGコンサルティングを選んだ理由は選考過程で会った人たちの人柄のすばらしさと、まだ組織の規模が比較的小さい時期だったので、個々人の力量と裁量が組織に与える影響度が大きく、自分の価値を発揮できる領域がありそうだと思ったからです。

KPMG

— 入社後はどのようなプロジェクトを経験していますか。

最初はテクノロジーを活用したBPR(Business Process Re-engineering:業務改革)のプロジェクトへアサインされました。このプロジェクトは工数を削減する目的でRPA(Robotic Process Automation:ロボットによる作業自動化)を導入しながら、クライアントの現場とマネジメント層のチェンジマネジメントも実現しました。
業務の標準化と合わせてRPAを実装させるなかで、「もっとこうしたらどうか」と提案が上がるようになり、自然とBPRの観点を持った現場と、その活動を支援してくださるミドルマネジメントが揃い、私たちコンサルタントが徐々に抜けていった後も、BPRが社内で進んでいくとても良いサイクルができ上がったのです。2年程かかりましたが、ただテクノロジーの導入をするだけでなく、社内からは変化させにくいクライアントのマインドに影響を与えてチェンジマネジメントにつなげるという部分に、外部の人間であるコンサルタントの価値があることを感じられとても勉強になりました。

— 第二新卒として入社して良かったことはありましたか。

第二新卒で入社して良かったことは、同時期に入社した新卒社員と一緒に研修を受け、コンサルタントに必要なベーススキルを一から身に着けることができたことです。また、事業会社での経験がある分、クライアントの状況や反応が想像しやすかったので、理想と現実のバランスを自然と考えられ、実効性のあるソリューションを追求するという事業会社出身ならでの強みが持てたことです。

— プロジェクトを進める際に意識していることはありますか。

DXを通じて何がやりたいという目標がないままとりあえず入れようというケースも少なくありませんので、何をしたいのか、どういう数字をコミットしたいのかというところは、私たちから常に問い続けないといけない部分だと思っています。DXと言って思い浮かべるのは、まだまだシステム導入がメインかもしれませんが、本当の意味でDXを推進するためには、クライアントと丁寧に議論をしながら、システムを導入したことによって見えてくるインサイトが何なのか、それをどう使って業務や組織全体、ビジネスモデルをどのように変革できるのかというところまできちんと繋げることが必要だと感じています。

KPMG

— 今後のキャリアについてお考えはありますか。

DXは働く人たちが本来発揮すべき価値を生み出せるように、デジタルを駆使し彼らをサポートすることです。その過程ではさまざまなコンフリクトが発生しますし、時には苦言を呈しないといけない時もあります。ただし、自分の仕事は必ず働く人たちの価値創造に結びつく、そう信じています。今後も「人への貢献」を常に意識し、さまざまな課題に丁寧に向き合っていくことで、社内外からバイネームで求められ続ける存在になりたいと思います。

— どのような方に入社していただきたいと思いますか。

KPMGコンサルティングの良さは人の質で、人間力の高い方が非常に多いなと強く感じています。プロジェクトを進めていくなかで、フラットに話し合える雰囲気を作ってくれる人が多く、それぞれの思っていることが違うという、真の意味でのダイバーシティが当たり前にある環境です。そんな居心地の良さに加え、やりたいことをやらせてくれる風潮の強さも魅力です。
フラットに周りとかかわりながら自分のやりたいことに対して積極的に動いていくような方ならば、きっとなじめると思いますので、ぜひ入社していただきたいです。